“ハマトラ的センス”で真面目にブレイクするかもしれない!?『Re: ハマトラ』【第一話レビュー】

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――ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しい梅雨空と台風をスカッとアニメでぶっ飛ばせ！　7月より放映開始された2014夏の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ　闇夜の千本ノック」！　※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【7日（月）編】

■『Re: ハマトラ』
第1話「Melancholy of Hero」

『Re: ハマトラ』公式HPより。

　小玉有起、松舞夏による原案、カフェノーウェアによる原作を岸誠二監督・安藤正臣助監督、アニメ制作Lerche（ラルケ）という布陣でアニメ化。

　横浜を大混乱に陥れたミニマムホルダー暴動事件から3カ月。ナイスを失ったムラサキは、はじめをパートナーに新生ハマトラとして活動を始めていた。カフェ「ノーウェア」に届いた新たな依頼はストーカー事件の調査。一方、巷では探偵兼アイドルとして最近売り出し中の光速のミニマムホルダー・ヒカルが人気を呼んでいた。調査を進めるムラサキとはじめの前にヒカルが現れるのだが……。

　横浜のカフェ・ノーウェアに事務所を構える“ヨコハマトラブルシューター”、通称“ハマトラ”を名乗るコンビの探偵ナイスとムラサキの活躍をスタイリッシュに描く……はずがいろいろと道を踏み外してしまい、男女を問わず一部のアニメファンから熱烈支持を受けた前作の続編『Re: ハマトラ（リプライ　ハマトラ）』が登場。

　アニメ制作担当も前作のNAZから『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION』や『機巧少女は傷つかない』で知られるラルケへとチェンジ。なんらかの事情が垣間見える事態ですが、大人の階段を登るためには必要なステップだと思い、目をつぶりましょう。

　いきなりナイスの死亡告知やノーウェアでの葬式の描写から始まりドキッとさせられましたが、今回は前シーズンよりもグッとまとまりが良くなって楽しめると感じました。制作サイドも視聴者も“ハマトラ的センスとはなんなのか”を理解し、いい塩梅に力が抜けてきたせいなのかもしれませんが、もしかしてもしかすると今シリーズは新感覚ノンストップアクション＆群像劇として真面目にブレイクしてしまうかも？　そんなことを思わせる第1話でした。

　しかしながら、本編中に『はま◆とら（仮）』【編注：◆はハートマーク】なる恋愛ゲームの画面パロディが挿入されるのですが、これがコトネ（CV:清水愛）、ミオ（CV:福井裕佳梨）、イチコ（CV:新谷良子）、ミナ（CV:山本麻里安）、ベッキーナ（CV:豊口めぐみ）……とわざわざテロップを載せてまで特別出演を謳う超豪華なキャスト陣。意識してるのか天然なのか、相変わらず斜め上の方向に思いっきり力を注ぐスタッフの姿勢に脱帽した次第です。

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『デュラララ!!』『ゲットバッカーズ』

（文／出口ナオト）