SNSで日本の「ヘンタイ」が氾濫!? ロシアでアダルトアニメをポルノと認める初の判決が下る

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　また、この資料では、08年からインターネット上の違法コンテンツの通報を受け付ける「ロシア・インターネット安全センター」に寄せられた情報のうち、「未成年の性的搾取シーン」のカテゴリーにおける通報は、認定率（実際に性的搾取と認定されたページの率）が確実に増加傾向にあるものの低いと指摘（11年上半期32.6％、下半期39.5%）。これは“実写の児童ポルノ”に限ったものだが「児童ポルノが掲載されているページがある」と通報されながらも、実際に“児童ポルノ”と認められるものが少ない。その理由として、JETROの資料では、ロシアの法律と判例では“児童ポルノ”を「少なくとも未成年の性器の露出した画像や映像であるとされているため」としているからだと指摘している。

　つまり、これまでロシアでは“児童ポルノ”か否かの範囲は、かなり限定的だったようだ。ところが今回の判決では、マンガも含めることでその範囲が大幅に拡大している。これは近年、同性愛宣伝禁止法が施行されるなど伝統的な価値観を重視する政策が行われていることとも無縁ではないだろう。
　
　果たしてロシアの捜査当局は、ロリに限定して「ヘンタイ（хентай）」を取り締まろうとしているのだろうか？　もしかすると、ロリに限らず「ヘンタイ（хентай）」のすべてを取り締まる意図があるのかも知れない。

　今後も、判決文を入手するなど取材を継続していくことにする。
（取材・文／昼間 たかし）

 
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