“有名税”ではすまされない!『ドラえもん』や『サザエさん』をダシに拡散するスパムツイートが思わぬ余波を引き起こす!?

1402_spamtweet.jpgスパムツイートから導かれる認証画面。ここで「連携アプリを認証」してしまうと、ツイートなどが拡散されてしまう。

 最近、facebookやツイッター上を「【悲報】『ドラえもん』  放送打ち切りが決定、テレビ放送34年の歴史に幕」、「【涙腺崩壊】 サザエさん最新話が泣ける・・・」、「真のワンピースの正体とは!?」といった類のスパムツイートが、ネットを騒がせている。

 こうしたスパムツイートに共通するのは、『ドラえもん』や『サザエさん』、『ONE PIECE』など、国民的な人気を誇る作品の名前が挙げられていることだ。これらのアニメ・マンガコンテンツのほかに、「緊急速報!!高橋大輔、詐欺容疑で逮捕」などのソチ五輪で話題となった人物や、「Mステでおっpいポロリ放送事故ww」といった一般芸能をネタにしたスパムツイートも存在している。

 これらのスパムツイートは、そのツイート内に記載されているURLを踏むと、「連携アプリを認証するか」という画面に切り替わる。そこで認証をしてしまうと、ツイッターのプロフィールが改ざんされたり、自分のアカウントから勝手に同ツイートを拡散したり、特定のツイッターアカウントを勝手にフォローしたりするという、迷惑な現象が起きてしまうのだ。対応策としては、「連携アプリを認証」“しない”ことはもちろん、もし万が一、認証してしまった場合は、Twitterの「設定」→「アプリ連携」から「許可を取り消す」で認証を外すことができる。

 こうした一連のスパムツイートに関して、ユーザー自身が連携アプリを認証している点から、犯罪行為ではないという指摘もある。しかし、こうした場面で引き合いに出されるコンテンツのイメージダウンは必至で、“有名税”として看過できるレベルを超えているといえるだろう。同時にこれらのスパムツイートには、無許可と思われる公式の画像やテレビ画面のキャプチャなどが利用されているため、著作権侵害に相当すると考えられる。

 さらに、一連のスパムツイートに関しては、こんな事態をも招いている。

「★今話題のジブリキャラ診断★」というスパムツイートは、スタジオジブリ作品の公式の画像ではなく、二次創作イラストを転用。このツイートについて、自身のブログで一連のスパムツイートに警鐘を鳴らすWEB系マーケター&コンサルタントの永江一石氏は、「当然ながらスタジオジブリがイラストの使用を許諾しているわけもなく、完全な著作権侵害です。一応スタジオジブリには通報しておきました。」としている。しかし、この場合、スタジオジブリにとって著作権を侵害しているのは、二次創作イラストの作者であり、この通報によって二次創作イラストの作者が訴えられる可能性もないとは言い切れない。

 二次創作の是非についてここでは措いておくが、こうしたスパムツイートに転用されたばかりに、一種のファンアートが排除されかねなくなっているのだ。

 ともあれ、ジブリキャラや『サザエさん』、『ドラえもん』といったコンテンツに、なんの責任もないのは明白。国民的人気を誇る作品の名誉のためにも、スパムツイートには十分注意していただきたい。

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