『名探偵コナン』とミステリー小説の傑作が 「リアル脱出ゲーム」でコラボ!!　ミステリーファンは注目！

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「リアル脱出ゲーム×名探偵コナンFILE.2 オリエント急行からの脱出」公式HPより。

　すっかり定番のアミューズメントとなった「リアル脱出ゲーム」。3月21日の東京を皮切りに全国44都市で開催されるのが、「リアル脱出ゲーム×名探偵コナンFILE.2 オリエント急行からの脱出」だ。そのチケットの先行発売が1月19日、一般発売が1月26日よりスタートする。このリアル脱出ゲームと『名探偵コナン』（小学館）とのコラボレーションは、2013年に開催された「～摩天楼からの脱出」に続く2回目となる。

『名探偵コナン』を知っているのはもちろんのこと、「オリエント急行」といえば、推理小説の大家アガサ・クリスティの代表作のひとつ『オリエント急行の殺人』が元ネタになっていることに、多くの方が気づくだろう。

『オリエント急行の殺人』は、“灰色の脳細胞”ことエルキュール・ポアロが、乗り込んだ列車で起きた殺人事件の真相を見事な推理で解決する、推理小説史に残る傑作である。

　犯人が残した、たったひとつの手掛かりから事件の全体像を仮定し、最後にパズルのピースをすべてはめて見せる手腕、舞台設定は現代までの多くの推理小説の礎となっているといっても過言ではないだろう。本当はあの場面とか、あの伏線とか、細かい点まで挙げて、いろいろと書きたいのだが、未読の方のためにここは詳述を自重する。

　一方の『名探偵コナン』では、登場人物名や舞台設定でアガサ・クリスティやコナン・ドイルに敬意を払っているのは言わずもがな、単行本第78巻収録の「ミステリートレイン」では、『オリエント急行の殺人』のオマージュを連発。

　殺人事件の舞台が急行列車なのはもちろん、毛利小五郎が自らのことを「毛利ポア郎」と名乗り、登場人物にも「それ…オリエント急行の筋書きだろ？」、「クリスティの小説の読みすぎだよ…」といったセリフを言わせ、ある物の隠し場所をあそこにするなど……作中の随所に「オリエント急行の殺人」を思わせる展開を用意し、推理小説ファンをニヤリとさせた。

　そんな「オリエント急行」を冠した今回のリアル脱出ゲームでは、一体どんな謎が待ち受けているのか。公式HPによると、舞台となる豪華列車・オリエント急行に仕掛けられた爆弾を、コナンとともに1時間以内に見つけ出すというミッションが課せられているとのことだが……。「オリエント急行の殺人」同様、驚愕のラストやどんでん返しがあるかも!?

　コナンファン、脱出ファン、クリスティファンが力を合わせて謎に挑む「リアル脱出ゲーム×名探偵コナンFILE.2 オリエント急行からの脱出」。参加予定の方、チケット予約はお早めに。
（文／高橋ダイスケ）

■「リアル脱出ゲーム×名探偵コナンFILE.2 オリエント急行からの脱出」
主催：SCRAP
開催日： 3月21日～2014年3月31日（全国ツアー）
チケット料金：開催地により異なる。詳細は公式HPにて。
http://realdgame.jp/conan2014/