『艦隊これくしょん-艦これ-』が聖地巡礼でビッグマネーを呼びこむ? アニメビジネスをめぐる2014年の展望考察

「大洗市の海開きに合わせて、同市主催の『ガールズ&パンツァー』のイベントを行ったのですが、その際に展示用として自衛隊に戦車などの派遣を要請したことが『いかがなのものか』と、一部で物議をかもしたと言われています。

 また、昨年秋の新番組で女性受けを狙った『メガネブ!』は福井県鯖江市を舞台にしており、放映される前に地元の商店街連合会では事前ミーティングをみっちり行うなどやる気満々で臨んだのですが、肝心のアニメ自体の人気がいまひとつ伸び悩んだせいか、『予想外で話が違う』との声もあがっています」(聖地巡礼に詳しいライター)

 このように、現状の聖地巡礼ビジネスは当たれば大きいが外せば大惨事というハイリスク・ハイリターンなビジネスモデルであることは間違いない。そんな中でもヒットを見込める作品に出会えれば、地方活性化の切り札になると思われるのだが……。

「下馬評では、14年度中のアニメ化が発表されている『艦隊これくしょん』が次の台風の目玉と言われています。今のところブラウザゲームでも大人気のコンテンツですが、ゲーム中に登場する鎮守府サーバ(帰港地のような存在)がアニメにも登場するのは、おそらく間違いない。この鎮守府サーバについて、日本国内では横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊に設定されており、いずれか劇中に登場すればファンがどっと押し寄せるだろうと予想されていますね」(同)

 結局のところ、まずは作品ありきと言うことだろうか。斬新な企画を、新進気鋭の意欲的なアニメスタジオが制作し、気概のある地方自治体が提携・バックアップしてヒットにつなげ聖地巡礼ビジネスへと導く……。スタンダードなシンプルプランのようでいて、その実、ハードルの高いビジネスモデルに臆せずチャレンジした者が成功を掴む。今年発表されるアニメ作品の中で、こうしたサクセスストーリーに乗れるものがひとつでも多くなることを願っている。
(文/出口ナオト)

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