木村拓哉、“脱・キムタク”のドラマ効果で人気再浮上中!? ソロデビューアルバムの売り上げも好調

フジテレビ開局60周年特別企画『教場』公式サイトより

 このところ、木村拓哉の株が急上昇している。年末年始にかけて放送された、木村主演のドラマの視聴率を受けてのものだ。

 昨年12月29日に放送された連続ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の最終話は、平均視聴率が16.4%を記録(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)。また、フジテレビ開局60周年を記念して制作されたスペシャルドラマ『教場』は、1月4日放送の前編が15.3%、5日放送の後編は15.0%となった。かつて、“視聴率男”の名を欲しいままにした木村にしては物足りない数字だが、テレビ離れが進む昨今では好記録と言っていいだろう。そして重要なのは、両ドラマともこれまでの木村の主演作とは趣がいささか異なるということだ。

「これまでの主演ドラマで木村が演じてきた役どころは、ほとんどが彼の素の部分というか、パブリックイメージに寄せたキャラクターでした。“何を演じてもキムタク”などと揶揄された所以でもあります。しかし、『グランメゾン東京』は同じ枠で放送された過去の大ヒットドラマの定石に則ったものだし、『教場』に至っては累計70万部のベストセラー小説が原作。つまり、そこまで露骨に役柄のキャラクターを木村に寄せているわけではありません。木村のカッコよさばかりを追求した過去の主演作とは違い、両作ともキムタクファン以外の鑑賞に耐え得る大人のドラマに仕上がっていました」(芸能ライター)

『グランメゾン東京』は、木村扮する天才シェフが一度は挫折し全てを失うも、再起をかけて仲間とともにミシュランの3つ星レストランを目指すというストーリー。だが、描かれるのは木村のスーパーな活躍ではなく、離れていったかつての仲間たちが紆余曲折を経ながら再び集結し、“チーム”として目標を達成しようと悪戦苦闘するさまだ。ドラマの中の木村は自身よりも、仲間やチームを輝かせるために天才的な料理の腕前を発揮する。

「毎回、木村と仲間たちはトラブルや苦境に見舞われ、これをどう打開していくかがドラマの見どころとなっていましたが、このストーリー展開は、同じ日曜劇場の枠で放送され大ヒットした『下町ロケット』と同じ構図です。同ドラマは、阿部寛扮する下町の中小企業の社長が大企業の理不尽な仕打ちやライバル企業の妨害などに遭いながらも、社員と一丸になって持ち前の技術力で立ち向かうストーリー。同じ“必勝パターン”を踏襲した『グランメゾン東京』が面白くないわけがなく、実際ドラマを視聴した人たちからも好評でした。木村が演じた役どころもいつものように若作りせず、年相応だったのもよかったですね」(同)

 とはいえ、数字的に物足りなさが残ったのも事実。初回の視聴率は12.4%だったが、その前にプロ野球日本シリーズやラグビーW杯の準決勝といったスポーツ中継が放送され、木村のドラマに注目が集まりにくい状況だった。TBS局内でも最悪1桁台の視聴率を予想する向きもあったほどの逆風の中で記録した望外の視聴率だったため、2話以降の右肩上がりが期待されたが、思うように数字が伸びずに10%台前半をウロウロする始末。最終回になって、ようやく最高視聴率16.4%を記録した。

「最終回まで数字がハネなかったのは、『どうせキムタクのドラマだから』という先入観で、ドラマの面白さが広く伝わりにくかったからでしょう。このドラマは1話あたりの製作費が1億円とも言われ、視聴率15%がノルマとしていたTBSにとっては忸怩たる思いがあるかもしれません。しかし、それでも全11話で2桁視聴率をキープし、最終回でノルマの15%を超える最高視聴率を記録したのだから、終わりよければ全てよしといったところでしょう」(同)

 一方、『教場』は長岡弘樹原作の同名小説をドラマ化。原作本は「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位に選ばれ、その後シリーズ化されている。警察学校を舞台に生徒を育てる教官の姿を描いたストーリーで、木村は冷酷無比な警察学校の鬼教官を演じた。

「白髪に義眼というインパクトのあるビジュアルで、初の“老け役”への挑戦。過去の主演ドラマで木村が見せてきたキャラクターやファッション、カッコいい仕草など、これまでの彼の魅力や強味を全て“封印”しての熱演でした。“新境地”との声も上がったほどです。フジテレビの凋落に伴い、最近は同局と疎遠になっていた木村ですが、今回の好評を受けて月9ドラマに主演していた当時のような蜜月関係が復活するかもしれませんね」(同)

 3年前、SMAPの解散騒動で裏切り者扱いされ、すっかりイメージが毀損されてしまった木村だが、一連の主演ドラマを見る限り、低落傾向に歯止めがかかったようにも思える。1月8日には初ソロアルバム『Go with the Flow』をリリースし、7日付のオリオンデイリーアルバムランキングでは6万4,986枚を売り上げ1位を獲得。8日付のデイリーランキングでも、2万8,088枚で1位をキープするなど、快調な滑り出しを見せている。果たして、週間ランキングではいったいどんな数字を叩き出すか、そのセールスが人気復活の真偽を占うひとつの大きな指標となりそうだ。

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