小説投稿サイトで才能が来るのを待つだけ――編集者が読んだこともないジャンルの募集も当たり前という悲惨

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セルバンテスより

 投稿サイトに小説をアップロード→人気が出る→商業化という流れは、もはや定番。一体、その例はいくつあるのか。

「小説家になろう」「カクヨム」「エブリスタ」「ノクターン」などなど、小説投稿サイトは思いつくだけでも十の指では足りない。実際に数えてみると有名無名、一時隆盛を極めたケータイ小説系サイトまで含めると50や60はあるんじゃないかという状況。

 もはや飽和状態のはずなのに、まだ新たな投稿サイトは増える。2月には講談社が新たにネクストファンタジー専門レーベル「レジェンドノベルス」が運営する「セルバンテス」をオープンした。ここに来て、さらに大手出版社が投稿サイトに参入する理由は、各投稿サイトの硬直化があると思われる。

「ご存じのように『小説家になろう』は、いわゆる異世界ものが主流になっていますよね。それぞれのサイトで読者の色やウケる作品の方向性が固まってしまっているのです。なので少し前のように、なろうでウケてる作家に声をかける時代は終わっています。自社で投稿サイトを運営して才能の欠片を育てていくというわけですよ」(編集者)

 講談社のセルバンテスは、KADOKAWAのカクヨムを意識したような構成。なるべく多くの才能を呼び込みたいのか、カクヨムと同様にいわゆるラノベジャンル以外にも、歴史・時代や評論・ノンフィクション・童話などのカテゴリーを設けている。ただ、広いジャンルの作品が投稿できるといっても、才能が集まるかは別問題だ。

「基本、ラノベ畑の編集者ばかりなのに、評論やノンフィクション、童話を投稿しても価値判断ができるとは思えません。売れる作家を揃えたいのはわかりますが、無節操ですよ」

 結局、育てる能力を失った編集者は宝くじと同じ気分で投稿サイトに「才能」が来るのを待ってるんだろう。
(文=是枝 了以)

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