結婚相談所がオタクの未婚率上昇を食い止める!? 「とら婚」婚活アドバイザーに聞いた“オタク”と“結婚”の関係

■オタク趣味を理解してほしい人が集まっている

1704_torakon_.jpg相談所には、IBJ(日本結婚相談所連盟)の認定証が。

――ネットで話題になったことで、入会者数もかなり増えたのでしょうか?

野村 まだ立ち上げて3週間も経っていないので【注:インタビュー時】、入会希望者数で言うと、そろそろ20くらいに届くかなというレベルです。ただ、面談の申込み自体は300件とかなりたまっていて、これから成長してくのかなという感想は抱いています。男女比は結論から言うと半々くらい。わりと不思議なんですけど、最初は女性のほうが多くて。まとめサイトなどに女性会員のほうが多いと変な取り上げ方をされたのもあってか(笑)、男性の方はあとからついて来ました。

――年齢層で言うと、どの年代がメイン層なのでしょうか?

野村 年齢層は男女で違いがあって、女性は20代後半から30代半ば。男性は30代から40代前半です。年齢のズレはありますが、これはこれでニーズは合っているような気がしていて。女性はわりと年上もOKだったりするみたいなんですけど、男性は年下のほうが良いって方が多くて。うまく合致しているなと。

――「とら婚」は、「100%自身の趣味にこだわりを持つ方」でないと入会できないとありますが、どのレベルのオタクであれば入会できるのでしょうか?

野村 入りたいというご希望であれば、断るつもりはありません。その人がどういう人と出会いたいか次第だと思っています。でも「とら婚」にいらっしゃる方って、国民的なアニメが好きであっても、深く愛されている方が多いです。いわゆるライトオタクと言われる人と付き合いたいっていう場合は、うちじゃなくてもいいかもしれないですし、本当にディープな人と付き合いたいと考えていたら「とら婚」が一番合うのでは、と考えています。でも、その人が求めるレベルに応じて、しっかりとした人を紹介できればという理念、理想は抱いていますね。

――そもそも結婚相談所がどういったところか分からない人も多いと思うので、理想の相手に出会うまでの流れを教えていただければと。

野村 言い方は適切でないかもしれませんが、転職サイトのような感じです。5万8,000人が登録しているIBJ日本結婚相談所連盟のシステムを利用して、希望する条件に合う人を月に10名弱ほど紹介されたり、逆に自分でサイトにアクセスして希望の相手を探したり。だいたい自分で行う活動がベースになるのですが、それだと結婚相談所のメリットがあまりないので、私たちアドバイザーが活動計画のサポートをしたり、行動を促したりします。

 あと、サイトで設定する希望条件って年収・年齢・身長といった基本的な部分だけで、アニメとかゲームといった趣味部分がほとんどないんです。なので一部のプランでは、アドバイザーが会員の情報を深掘りし、「この方はあなたの趣味部分を理解してくれますよ」とか、「実は同じ作品が好きなんですよ」と条件に合う方を紹介しています。

――自分の好きな作品のオタクを探せるのは、「とら婚」の強みですね。

野村 正直に言うと難しい部分もありまして、一般的にほかの結婚相談所は、そんなに深掘りして聞いていないんですよ。調べればわかるんですが、具体的に好きな作品を出している人はほとんどいません。たまにガンダム好きとか、ジョジョ好きとかはいますけど。出していても、アニメ・マンガ・ゲームという一般的なワードだけなので、そこは我々のほうでお手伝いをしながらっていうところになりますね。

――ちなみに、「とら婚」で人気の作品ってあるのでしょうか?

野村 よく聞くのは、最近だと『Fate/Grand Order』と『ファイナルファンタジー15』でしょうか。アニメで意外だったのは、ラブライバーが意外と少ないな……と。いないってわけじゃないんですが、思ったよりいないなと。あとは男女問わず特撮好きの方が多いですね。

――たとえばなんですけど、アイマスPさんが「ラブライバーはちょっと……」と言った場合、意見として取り入れてもらえるのでしょうか?

野村 そこは話し合いながらということになりますが、限定してしまうと、そもそもの出会いも限定されてしまいます。そこは我々からちょっと視点広げましょうかと助言することもありますし、どうしてもという場合はお聞きすることもあるかと思います。でも、現在入会されている方はわりと寛容な方が多くて、話が完全に合わなくても自分のオタク趣味を理解してくれる人だったら良いですという方が多いですね。

――オタクに寄り添う結婚相談所ということで、やはり野村さんをはじめ、アドバイザーは皆オタクなのでしょうか?

野村 まずはオタクに理解のあるスタッフと捉えてほしいですね。なかなかどこからがオタクって言うのは我々も言いづらいので。一応僕はHP上では、『ARIA』『ガールズ&パンツァー』好きって言っていますが、レベルの高い諸先輩方には敵わないレベルだとは思っているので……。オタク趣味に理解のあるスタッフが揃っていると思ってください。

――ちなみに、『ガールズ&パンツァー』だと誰推しですか?

野村 あの~……河西忍ちゃんですね。バレー部の。凛々しいじゃないですか。凛々しいけど、劇場版でアヒルの被りものを見て、穏やかな表情を浮かべるそのギャップが印象的で……。

――ライトオタクじゃないような気もしますが(笑)。「とら婚」のTwitter(@ToraCon_Akiba)でも結構オタク発言をしていますよね。

野村 「とら婚」では結婚パーティの開催もしているんですが、大洗で結婚パーティをやりたいって僕が呟いて、それに反応をいただいたりもしています。でも、男女で集まるなら、男女共に人気の高い作品を選ばないとって思うので、作品選びが難しいですよね。

――たしかに、『ガルパン』は男性ファンのが多いかもしれません。

野村 なので、やるならジャンプ系の作品かなと……最近だと『Fate/Grand Order』とか。

――プロフィール欄に課金額を書く感じですかね(笑)。

野村 課金月3万円以上じゃないと参加できませんって書いたりですかね(笑)。

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