18日に放送された第50話「最終回」で、ついに幕を閉じた大河ドラマ『真田丸』(NHK)。放送が終了して少し経ったが、いまだに1年間もつき合い続けてきたドラマが終わってしまったことに実感がわかないが、原稿を書かないわけにはいかないので、最後の『真田丸』レビューをお送りしたい。
最終回のあらすじは――大坂城を出て、野戦に持ち込む幸村(堺雅人)だったが、形勢は圧倒的に不利。死を覚悟する茶々(竹内結子)に、幸村は「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」と諭す。やがて勝永(岡本健一)らの活躍により戦況は一転、豊臣方は徳川軍を次々と撃破する。だが秀頼(中川大志)のもとに、幸村が寝返ったという噂が広がる……。幸村は、家康(内野聖陽)に狙いを定め、一騎で突き進みついに家康と対峙! 幸村に家康が自分一人を討っても、徳川の世は終わらないと告げたところで、徳川秀忠(星野源)の援軍が現れ、襲撃は失敗。豊臣家の人々は自刃、ついに戦国の世が終わるのであった――といったストーリー。
最終回だというのに視聴率は10日放送回よりも低い14.7%に終わってしまったが、これは、19時20分~22時9分にかけて放送された『FIFAクラブワールドカップジャパン2016決勝・レアル・マドリード×鹿島アントラーズ』が強すぎたからしょうがない(26.8%)。とはいえ平均視聴率は16.6%とここ5年では一番高い数字だし、NHK BSプレミアムでは5.6%を獲得し、期間平均視聴率は4.7%と高水準(昨年の『花燃ゆ』は2.6%)だ。少々物足りない感じもするが、健闘したほうだろう(数字は全てビデオリサーチ調べ/関東地区)。
さて、この50話でまず驚かされたのが、冒頭で登場した『ダメ田十勇士』! 『ダメ田十勇士』は『真田丸』の放送開始前の昨年12月に、『真田丸』をPRするために作られたスペシャルムービー。博多華丸、矢本悠馬、岩井秀人、鈴木拓、脇知弘、梅垣義明、松村邦洋、Mr.オクレと無駄に豪華なキャストが揃った映像であったが、まさかの1年越しのコラボを達成。ああ、この頃は『真田丸』がこんなに面白くなるなんて思わなかったなぁ……。なお、2番目に驚いたのはクライマックス直前に、佐助(藤井隆)の年齢が55歳と知れたこと。幸村より年上だったのか!
最終回とあって、戦に参加していた豊臣側は次々と壮絶な戦死を遂げていく。高梨内記(中原丈雄)も、堀田作兵衛(藤本隆宏)も、物語序盤から登場し続けてきたキャラクターだし、内記が敵に倒された際には昌幸(草刈正雄)の位牌が転がり出るし、作兵衛の最後のセリフが「すえ、梅……」という妹と姪っ子の名だったりと、グッとくるシーンになっていた。
最終回にきてまさかのコラボも!? 鹿島の大奮闘で数字は伸び悩むも感動の完結を迎えた『真田丸』第50話「最終回」レビュー!のページです。おたぽるは、その他、ホビー、三谷幸喜、真田丸、大泉洋、堺雅人、内野聖陽、逃げるは恥だが役に立つ、ダメ田十勇士、近藤正臣の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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