本家は「のん」になっちゃったけど……能年ロスのあなたに贈る「ポスト能年玲奈」はこの娘だ!

 最後に紹介するのは、今回のダークホース、女優のりりかだ。

 これまでCMや映画、アーティストのMVなどに出演歴はあるものの、彼女の情報はまだまだ少ない。

 そもそも「りりか」で検索をかけても、同じ名前の別人がたくさん出てきて、なかなか本人にたどり着かないのだ。

 そんな彼女が人気を集めるきっかけとなったのが、自身の写真を投稿しているTumblrだ。

 日常の生活の中での彼女の姿は、時にクールで、時に生々しくその魅力を放ってくる。その姿に魅了されたファンの間でじわじわと話題になり、DVDマガジンやイベントの出演などにつながっていった。

 私はこの夏、生の彼女を二度ほど見た。

 1回目は、今年の6月。彼女も出演しているDVDマガジン『IDOL NEWSING 2』の発売トークイベント。その日、彼女は「ファンの方に喜んでもらおうと思って」と、浴衣姿で登場した。

 間近に見ると、確かに能年玲奈に似ていて、とてもイノセントな雰囲気を持った美少女であった。

 2回目は、その翌月、同DVDの発売を記念したライブだった。

 彼女は、基本的にモデルや女優であるが、何か歌を歌うのだろうか? そう思って待っていると、トレードマークでもあるオーバーオール姿で元気にステージに飛び出し、広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」(ワーナーミュージック・ジャパン)
を歌いだした。

 これにはすっかりやられた。彼女の持っている透明感が、曲と見事にマッチして、素晴らしいパフォーマンスだった。

 初めて人前で披露するとのことで、緊張もあったと思うが、なかなかにピュアな歌声で、ぜひまた聴いてみたいと思わせるものだった。

 10月には初主演舞台も控えているという彼女、これからブレイクする可能性は十分にあると思う。

 さて、以上3人の紹介をしてきたが、実はアイドル界では「二匹目のどじょうは成功しない」と言われている。つまり、単に誰かに似ている、誰かを髣髴させるというだけではだめなのだ。しかし、今回の3人は、能年玲奈のフォロワーということにとどまらず、自分だけの魅力を持っている人たちだと思う。

 彼女たちが、今後それぞれの個性を発揮して、活躍してくれることを願う。

 そして、本家の「のん」。

 今はまだ苦しい状況かもしれないが、彼女もまた、芸能界のしがらみに負けず、再びメインストリームに戻ってきてほしい。それだけの才能を持った逸材だと思うから。

 それまではまた、似たような雰囲気を感じられる女の子を探しながら、ゆっくりと待つことにしよう。
(文=プレヤード)

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