SPEEDでは絵理ちゃん派だった。
そう、あの頃はまだ「○○推し」なんて言葉はなくて、メンバー4人それぞれのファンは「○○派」と名乗っていたのだ。
もちろん、SPEEDの魅力はあの4人のバランスにある。
島袋寛子の高く空へと伸びる声、今井絵理子の強く前へと響く声、そのハーモニーに美少女然とした上原多香子のしなやかさと、新垣仁絵のキレのあるダンスが混ざり合っていく。
アーティスト寄りの活動が多かったが、そのパフォーマンスとはかけ離れた、子どもらしいキャラクターも人気を集め、瞬く間にファンを増やしていった。
彼女たちの登場によって、「冬の時代」と呼ばれていたアイドル界が息を吹き返したといってもいいだろう。
デビューから20年が経った今年、メンバーの今井絵理子が、自民党から参議院選比例代表の候補として立候補、そして見事当選を果たした。
出馬についての賛否はあったが、私は、またあの「絵理ちゃん」が、新しいことに挑戦する姿を見られることがうれしかった。
これはぜひとも見届けよう、選挙演説も聞きに行こうと思い、スケジュールを調べて出かけていった。
向かったのは、7月8日、選挙戦最後の金曜日の朝7時。場所は埼玉の川口駅前だった。
少し早めに着いて、場所などを確認していると、すでに彼女のファンらしき人がちらほらと目に付く。おそらく、遊説のスケジュールを確認して、応援に来ているものと思われる。
少し待っていると、関係者らしき人が声をあげ、ビラを配り始める。
「いよいよだな」そう思って待っていると、しばらくして「今井絵理子 LOVE HOPE JOY SMILE」と書かれた選挙カーが到着。中から本人が現れた。
小柄ではあるが、やはり何かみなぎるパワーのようなものを感じる。
通勤で駅に向かう人たちに、次々と声をかけ、手を振り、握手、ハイタッチなどでコミュニケーションを図る。
彼女の笑顔を見ていると、なんだか元気が沸いてくるような気がするのは、私が彼女のファンだからという理由だけではないだろう。
ファンとおぼしき人が、2ショットでの撮影をお願いすると、快く応じてくれている。それを見て、他の人たちも列を作る。当然私も並ぶ(笑)。
スタッフの的確な仕切りもあり、ほどなく私の順番が回ってきた。
ここは、ファンとしてよりも有権者としてのコメントがいいと思い「頑張ってください。必ず投票します!」と言って、がっちり握手。そして2人並んで写真を撮ってもらう。
SPEED時代には考えられなかったようなサービスである。もちろん、議員になった後だってなかなかしてもらえないと思う。
私もファンになって20年越しの願いが叶ったこともあり、改めて選挙に出てくれたことに感謝した。
駅前に立って、1時間ほどたった8時15分、いよいよ本人がマイクを持ち、演説が始まった。
まずは、SPEEDに始まって、今まで20年間歌手活動を行ってきたこと。結婚して授かった長男に聴覚障害があったこと。
それをきっかけに、ボランティア活動を続けていることなどを話す。ハンドマイクだったので、少々やりにくそうではあったが、手話を交えながら丁寧に説明していた。
そして、彼女の実現したい政策は「障害者の理解をすすめること」。
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