世界中で人気のオープンワールドなものづくりゲーム『マインクラフト』が「Oculus Rift」に正式対応することが発表されたり、画期的なVRペインティングソフト「Tilt Brush」が公開されたりと、来年の発売に向けて何かと盛り上がっている各社HMDの話題だが、やはり“さる業界”のほうでも着々と準備が進められているようだ。
■Oculus Rift用高解像度アダルトVR作品が登場!
行楽にはもってこいの季節を迎えたサンフランシスコの公園で、デート中のカップルを選んで何やら楽しそうなアンケート調査が……!?
実はこの調査、アダルトVR映象メーカー「BaDoinkVR」が行なったアダルトビデオに関する意識調査なのだ。アンケートでは実際に同社のアダルトVR作品をヘッドセット型のディスプレイ(HMD)で視聴してもらい感想も聞いている。調査の模様を収録した動画もアップされており、HMDでアダルトVR映象を見て大騒ぎする人々の愉快な(!?)姿も。どんなにエロいVR映象を見ているのか確かに興味を惹かれてしまう(苦笑)。
視聴中、人々は奇声をあげたり叫んだりと大騒ぎしているが、女性のひとりは「私の両脚の間に男性の頭があってアソコを舐めているのよ」と、目の前の光景を詳細に説明する様子も……。視聴した人の多くは、最初に予想していたものとは全然違う体験であったと驚いているようだ。
視聴に使われたのはスマホを使った簡易型のHMDだが、同社では来年に発売されるコンシューマ向けOculus Riftで視聴できる、高解像度のアダルトVR作品のラインナップを増やしているようだ。もちろん開発者向けのOculus Rift DK2を所有していれば、このハイクオリティのアダルトVR映象をすぐにでも観賞できる。
BaDoinkVR社のほかにも、アダルトVR映象を手がけているメーカーはあるが、一般の人々を対象にしたこのような調査を行なったのは同社が初めてということだ。ゲーム業界から生まれたHMDだが、こちらの業界でも準備に余念がないようである。
■Oculus VR社の「オープン・エコシステム」理念とは?
アップルの「App Store」をはじめ、昨今何かとアダルトコンテンツへの規制が厳重になっている印象を受けるが、Oculus RiftのメーカーであるOculus VR社はどう考えているのか、ゲーム情報サイトの「Polygon」が取材を行なっている。
同社のネイト・ミッチェル氏によれば「(アダルトコンテンツを)ストア内には置かないが、店の外に置いてあるものをどけたりはしない」ということである。つまりOculus Rift用のコンテンツとしてOculus VRがアダルト作品を扱うことはないが、Oculus Riftで利用できるコンテンツの制作や販売を規制することはないということだ。
これは同社のオープン・エコシステム(open ecosystem)という理念に適うものであるという。マイナス面があるかもしれないものの、ハードウェアをオープンにしておくことで、開発側にもユーザーにも、そしてOculus側にも様々な利益をもたらす“生態環境”になると同社は考えている。
アダルトコンテンツは何度か新しいハードウェアが普及するための起爆剤になってきた歴史があるが、HMDにもそれと同じことが起るのだろうか。しかしブルーレイや3Dテレビにおいては、アダルトコンテンツはさほどの役割を果たせなった感もあるが……。とはいえアダルトコンテンツもまた、賑わいを増すHMDの周辺をさらに盛り上げる要素のひとつであることは間違いないだろう。
(文/仲田しんじ)
【参考】
・Smash
http://www.smash.com/people-watch-virtual-reality-adult-entertainment-pov-videos-first-time/
次世代HMD元年に向けて“さる業界”も準備中! アダルトビデオのVR化が加速!?のページです。おたぽるは、その他、ホビー、Oculus Rift、アダルトVR、ヘッドセットの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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