“銃撃”を体感! 負けたら電気ショック!! 「ペインステーション」など、“痛い”ゲームが話題に

 もちろんのことゲームは楽しむものだが、その一方で「罰ゲーム」という苦痛を伴うゲームもある。今回紹介するピンポンゲームは、勝負に負けると自動的に罰が与えられるというから愉快(!?)だ。

■失点するたびに電流、熱、ムチ打ちでペナルティ

 ドイツのケルン・メディア芸術大学に通う2人の大学生が考案したというこのビデオゲーム機は、一見するとかなりレトロなピンポン対戦ゲームだ。

 2人のプレイヤーは画面の下にあるツマミを回してピンポンのラケットを操作するのだが、それぞれ空いた左手をゲーム台にあるスピーカーのような格子状のスリットが刻まれた部分に乗せている……。

 なんとプレイヤーの左手はゲームで失点するたびに、電気ショックで「ビリッ」となり、熱で「アチチッ!」っとなり、またムチで「ピシッ!」と叩かれるのだ。まさに罰ゲーム! その名も「ペインステーション」だ(笑)。キャッチコピーは「痛みがなければゲームじゃない!(No pain, No game!)」。

 ちょっとズルして左手を浮かせ気味にすればいいようにも思うが、そうは問屋がおろさず、左手を置く場所に2つのボタンがあり、それを常に押していないと操作できないようになっている。

 熱で手にヤケドを負う危険性もあるというかなりアブないゲームだが、それだけにワイワイ騒ぎながらみんなで盛り上がれそうである。「Smash」の記事では、この体験を通じてゲームをプレイするにあたって、もっと注意深くなれるのではないかと指摘している。確かに“失敗即リセット”という考えはまったく通用しないゲーム体験だ。『コール オブ デューティ』や『グランド・セフト・オート』などのアクションゲームを楽しむにはプレイヤーは安易にリセットせずに、ひとつひとつのミッションをもっと慎重に、真剣に取り組まなければならないとも呼びかけている。そのために“痛み”も有効かもしれない。

■銃撃を体感する“VRスーツ”

 そして実際に、ゲーム用の“VRスーツ”までもが登場している。ゲーム内で撃たれると身体に衝撃が走るスーツ「ARAIG」だ。

 一見、プロテクター入りのバイク用ジャケットのようだが、感覚を刺激するデバイスやセンサー、デコーダー、サラウンドスピーカーが随所に埋め込まれており、ゲーム内の情報に反応して、着ているプレイヤーにその場面に相応しい体感をもたらしてくれる。

 ARAIGは上半身と上腕部をカバーし、銃で撃たれた際の刺激はもちろん、自動車や戦車を運転している際の振動なども再現し、より深くゲームの世界に没入できる。サラウンド音響を再現するスピーカーシステムもゲームの臨場感をさらに高める。現状ではまだ正式に対応しているゲームソフトはないようだが、今年4月にはこのARAIG用のソフトウェア開発キットを公開しており、今後の展開が楽しみだ。

 以前、匂いや温度、湿度、風などを再現する“VRマスク”参照を紹介したが、今回は“VRスーツ”と体感面のVR技術もこうして着実に進歩している。五感をフルに使ってゲームが楽しめる日もそう遠くなさそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Smash
http://www.smash.com/painstation-just-like-normal-pong-lose-youre-hand-gets-burned/

・「kickstarter」の「ARAIG」紹介ページ
https://www.kickstarter.com/projects/141790329/araig-as-real-as-it-gets

Call of Duty: Black Ops 3

Call of Duty: Black Ops 3

さすがにヘッドショットの衝撃は再現されないかな…

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