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主流は“萌え”よりも“ガチ”系!? 香港のメイド喫茶を探訪

お客さんの7割は若い女の子! 香港ガール、憧れの地
■MATSURI TEA ROOM
住所:甘芳街1-7A新萬利大廈地下C舖 ※「地下=グラウンドフロア=1階」のこと
最寄り駅:MTR旺角站(モンコック駅)E1出口
電話:9417 3354
Eメール:matsuri.tearoom@gmail.com  ※日本語可
HP:http:http://matsuri-tearoom.blogspot.hk/
営業時間:【平日】15:00~22:00 【土曜日】14:00~22:00
休業日:日曜日

【行き方】
 地下鉄出口から店までの距離は徒歩6分。ネイザンロードをヤウマイテイ駅方面に向かって2ブロック歩く。豉油街(Soy Street)を右折し、5ブロック歩くと左手に水色の可愛らしい建物が見える。最短ルートではないが、この行き方が一番迷わない。

主流は萌えよりもガチ系!? 香港のメイド喫茶を探訪の画像7入り口

「MATSURI TEA ROOM」(以下、「TEA ROOM」)は、“80年代の香港”と呼ばれる歴史を感じる街の中にあります。ファンシーな建物がかなりシュールな情景ですが、おかげで店を見つけるのには苦労しません。こちらの「TEA ROOM」と「Café Matsuri」(以下、本店)の大きな違いは、本店がコアなファンに向けた店であるのに対し、誰もが気軽に立ち寄れる店であること。開けた道の1階に店を構えたのも、人の目に尽きやすい店にしたかったからだと藍藍さんは言います。

 どんな人が「TEA ROOM」へ来るのか尋ねてみると、なんと訪れるお客さんの7割が若い女の子だとか。取材している最中も、開店時間を尋ねるおしゃれな女の子たちがひっきりなしに店を訪れていました。「メイド喫茶=男性向け」と勝手に思い込んでいた筆者が驚いていると「香港は甘味が少なく、特にケーキのような可愛らしい食べ物はあまり多くありません。そのため、香港の女の子たちにとって可愛らしい食べ物は憧れなんです」と話してくれました。見た目にもかわいらしいメニューが人気で、食べ物ならいちごの乗ったパンケーキ、飲み物なら京都の宇治抹茶を使用した抹茶ミルクの注文が多いそうです。

主流は萌えよりもガチ系!? 香港のメイド喫茶を探訪の画像8いちごの乗ったパンケーキと抹茶ミルク

 またこの店は、手書きのメニューが可愛らしい店でもあります。カラーで書かれたイラストはすべて藍藍さんお手製。もともと美術大学で絵画を専攻していたそうで、かなり絵の完成度が高いです。

主流は萌えよりもガチ系!? 香港のメイド喫茶を探訪の画像9藍藍さん特製手書きメニュー
主流は萌えよりもガチ系!? 香港のメイド喫茶を探訪の画像10藍藍さん手作り絵本

 さらに、「TEA ROOM」は“紅茶を香港の若い世代に知ってもらうための店”として、お客さんが紅茶と触れ合える活動も行っています。店に置かれたメニューの中にある「紅茶の入れ方」もその活動の一つ。藍藍さんは「店だけでなく、家でも紅茶を楽しんでほしいと思い、淹れ方のイラストを書きました。メニューに目を通すだけでなく、紅茶そのものに興味を持ってもらえたら嬉しいですね。店ではこれから茶葉の販売をし、淹れ方講座なども行っていきたいと思っています」と今後の展望も語ってくれました。

主流は萌えよりもガチ系!? 香港のメイド喫茶を探訪の画像11紅茶の淹れ方

“萌え”とは違うものの、本物のメイドさんに給仕されたような心地良さと、香港にあるどの店でも飲めない本格的な紅茶が味わえる「Café Matsuri」と「MATSURI TEA ROOM」。連日、安屋台へばかり食べに行っていた筆者にとっては、思いがけずリッチな気分になれるステキな一時でした!

 本格的な紅茶の専門店には興味がない……と思ったメイド喫茶ファンの皆さん。がっかりするのは早いですよ! 専門店とはいえ、やはりここは“メイド喫茶”。藍藍さん自身、日本のサブカルは大好きだそうで、毎月開催されるイベントではアニメやマンガにちなんだものが多いようです。訪れるお客さんも日本のサブカルファンが多く、これまでで一番盛り上がったイベントは、日本でもゲームやアニメで人気を博した『Fate/stay night』のコスプレイベントだったとか。毎月のイベント情報はHPにアップされますので、香港へ行く時はぜひ事前にチェックしてみてください。

 今後、藍藍さんは香港に「執事喫茶」もオープンする予定です。副店長のNekoさんはもともと執事喫茶を持つのが夢だったそうで、「ますます意欲的に店長を助けていきたい」と心意気を語ってくれました。また、藍藍さんは日本との交流にも積極的で、これまでに日本のメイド喫茶「JAM AKIHABARA」などとコラボイベントも行ってきました。今後はもっと日本で活動していきたいと話していたので、「Matsuri」グループのメイドさんに会える日も近いかもしれませんね。
(取材・文/牧野絵美)

メイド喫茶開業マニュアル

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“萌え萌えキュン”とはまた違う。

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