声優に大事なのは“生きた間”! フリーザ様・中尾隆聖、福山潤が声優のテクニックを指導

フリーザ様・中尾隆聖、福山潤が声優のテクニックを指導NHK EテレRの法則公式HPより。

 6月12日にNHK Eテレで放送された『Rの法則』では、「R’s声優塾」と題し、声優たちのさまざまなテクニックを紹介した。

 番組では『ドラゴンボールZ』のフリーザ、『それいけ!アンパンマン』のバイキンマンの声などで知られる、声優の中尾隆聖が指導する声優塾のレッスンを紹介。ここで、中尾はセリフ同士の“間”について、ただ“待つ間”ではなく、“生きた間”として捉えられるかどうかが大事だと指導し、その様子を見たスタジオからは「フリーザがまともなことを言ってる!」と驚きの声も上がった。

 スタジオには『金田一少年の事件簿』の金田一一役の松野太紀、『ONE PIECE』ビビ役の渡辺美佐の2人が登場。“番組MCのTOKIO山口達也がライブでギターソロを弾けなくなってしまうが、観客からの声援で勇気付けられ必殺技「必殺!ピッキングファイヤー」を炸裂させる”というシチュエーションに松野が声を吹き込んだ。松野は「ピッキング」と「ファイヤー」の間にタメを作り、必殺技らしさを演出するというテクニックを披露。また、必殺技のセリフは難しいが、間の入れかたで声優としての個性を入れていくと明かした。

 続けて、『キン肉マン』悪魔将軍などの声優・北川米彦が校長を務める青二塾東京校のレッスンの様子や、映画『マレフィセント』の召使いと妖精役の吹き替え声優のオーディションの模様もレポート。オーディションでは、召使いは「陛下」の一言にどれだけ王様への畏怖が込められているか、妖精は妖精風に声を加工しても声がどれだけ通るかが審査のポイントとされていた。候補者たちのセリフを聞いてスタジオが「この人だ!」と思った人と、実際に選ばれた声優は別だったこともあり、声優のテクニックとプロの着眼点の違いが浮き彫りとなっていた。

 番組の最後では声優の福山潤が登場し、「練習はどこでもできる!」と声優を目指す若者にアドバイスを送り、自身のエピソードを紹介した。『超重神グラヴィオン』の主人公・天空侍斗牙のセリフ「エルゴフォーム」の練習として、夜中の甲州街道で自転車に乗ってダンプが横を通る瞬間や、新宿駅のホームで電車が入ってくる瞬間にセリフを叫んでいたそうだ。

 以前より積極的に声優を取り上げている同番組。今回の放送では、番組BGMに声優・浪川大輔の「ファンキー☆トゥナイト」や、『うたの☆プリンスさまっ♪ All Star』の挿入歌「溺愛テンプテーション」(寿嶺二/CV:森久保祥太郎)、LiSAの「Rising Hope」が使われるなど、声優・アニメソング色も豊かだった。これまでの放送では、声優ファンに向けた内容といったところだったが、今回はより声優志望者に役立つ内容にシフト。今や10代にとって人気の職業となっている声優だが、本放送からは、その難しさと共に奥深さが伝わってくるものとなっていた。

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