松潤・井上真央の“真央潤”カップルはなぜ受け入れられたのか? カップリング妄想を楽しむ“カプ厨”が増殖中

 ドラマ『花より男子』(TBS系)での共演以降、たびたび噂になってきた井上真央と松本潤。そんな2人の深夜個室焼肉デートが「FRIDAY」(講談社/5月16日号)に掲載された。

 しかし、この報道で意外だったのはファンからの反応だ。ジャニーズタレントに女性関係の話が出ると、普通はファンから「やめてほしい」「絶対ウソ!」といった発狂寸前の悲鳴や、相手の女性に対する「マジキモい」「死ねばいいのに」といった罵倒が山のように噴き出てくるのもの。ところが、今回はそれがほとんどなく、むしろ歓喜しているファンの方が圧倒的に多いのだ。

「結婚あるな。お似合いの彼氏彼女」「この2人なら祝福できる!」「もはやこのスキャンダルは事実であってほしいし、そのまま結婚してほしいわー!」

 ネットでは、こんな好意的な意見が大多数を占め、ファンのあいだで2人は公認のカップリングになっている。

 いや、それどころか2人を“真央潤”と呼び、妄想を繰り広げるファンまで多数登場。なかには、2ショットのラブラブ写真だけを集めた動画をアップしたり、雑誌やテレビ、ラジオでの2人のやりとりをつぶやくbot、告白のシチュエーションや結婚して自宅でくつろぐ2人など、どこまで話を広げるんだ的妄想小説を書き綴る人も……。

 実は最近、こんなふうに自分がお似合いだと思う2人をカップリングして楽しむ“カプ厨”が増えているらしい。

 たとえば、二宮和也と吉高由里子もそう。実際に2人が付き合っていたという写真や情報などはないが、映画『GANTZ』で共演後は、舞台挨拶やバラエティなどでの掛け合いがピッタリということで、さまざまなカップリング妄想が語られている。他にも、東出昌大と杏、三浦春馬と多部未華子など。芸能人の場合、ドラマや映画での恋人設定がハマりすぎていて、リアルでも付き合っていたらいいのに……と妄想する人が多いようだ。

 また、カプ厨はスポーツ界にも生息しており、特にフィギュアスケートでは異様なまでの盛り上がりを見せている。浅田真央と高橋大輔の“まおだい”や、真央と羽生結弦の“まおゆづ”、羽生とリプニツカヤの“ゆづリプ”など、さまざまなカップリングがあり、妄想がどんどんエスカレートしている。とくに“まおだい”では、「まおだいの休養は結婚準備」なんていうストーリーがまことしやかに流通しているほどだ。

 もちろん、アニメなどの2次元でもカップリングでニヤニヤしている人がいる。なかでも、ファミレスを舞台にした『WORKING!!』は、主人公の小鳥遊宗太とバイト仲間の伊波まひる、厨房担当の佐藤潤とホールの轟八千代など、カップリングメインで楽しめるほどカプ厨にとっておいしい作品になっているよう。

 また、カプ厨には男同士、女同士で妄想するカップリングもある。こちらは、3次元ならAKB48やジャニーズ、サッカー日本代表。2次元だと『魔法少女まどか☆マギカ』や『弱虫ペダル』。『進撃の巨人』や『黒子のバスケ』でも、男同士の腐女子向けカプが盛り上がっている。

 とにかく、カップリング妄想は好事家の趣味を超えて一般にも浸透しつつあるほどの勢いなのだが、最近はそれが高じて、ちょっとややこしい事態まで起きているようだ。たとえば、2次元では公式で全く恋愛要素が絡まないキャラをカップリングさせたり、自分の推すカプを「それ以外は認めない」と他人に押し付けてくるカプ厨も出てきた。また、前述したフィギュアスケートでも、特定のカップリングを推すカプ厨ごとに派閥ができて、壮絶なバトルも繰り広げられている。

 最近も、“まおだい”を推すカプ厨が、“ゆづまお” のカプ厨に「ゆづまおカプ厨きもすぎる」「羽生に真央をコントロールなんてできない」とからみ、これに対して“ゆづまお”側が「まおだいはいい理屈がよく分かりません」「まおだいも最近さすがにウザイし」と反撃するという泥試合に発展した。

 もはや、その情熱はBL好きの腐女子やアイドル好きのオタに優るとも劣らないカプ厨。もしかしたら、これから先、カプ厨がどんどん大きな市場になって「FRIDAY」や「女性セブン」がカプ厨狙いで芸能人カップルをでっちあげる、なんて事態も起きそうな気がしてくるのだが、それは考えすぎだろうか。
(文/田口いなす)

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