2013年にもっとも原作マンガを提供したのは『進撃の巨人』にアニメファンが沸いた講談社。上記作品以外にも『特例措置団体ステラ女学院高等科C3部』(ヤングマガジン)、『げんしけん 二代目』(アフタヌーン)など、少年向けから青年向け、少女向けまでまんべんなくアニメ化作品を出しており、幅広い層の視聴者が講談社マンガ発のアニメを目にしたと思われる。
対して僅差で2位となった集英社は、16作品中10作品が「週刊少年ジャンプ」の連載作。『ONE PIECE』や『NARUTO』、『ちびまるこちゃん』(りぼん)など放送10年以上の作品を数多く抱え、小・中学生など若い層にも受けのいいアニメ化が多いイメージだ。
小学館も同様で、「ビッグコミックスピリッツ」連載の『団地ともお』を除けば、全作品が「週刊少年サンデー」「コロコロコミック」掲載作と、いわゆる少年向け。またアニメの放送局すべてがキー局だったのは小学館だけだった。小学館マンガのアニメが観れなくて困った人は全国で少ないほうかもしれない。
いわゆるマンガ大手3社に続く形になったのは、グループ9社が合併してできたばかりの新生KADOKAWA。マンガに限るとこの順位となるが、ライトノベルなどを含めると、実に30作品をメディアミックスに送り込んでおり、ある意味ではアニメ界における存在感は他社を圧倒するものがある。また、今回は『とある科学の超電磁砲』のように、ラノベからのオリジナルスピンオフをマンガ原作としてカウントしているが、こうしたメディアミックス作品が多いのもKADOKAWAの大きな特徴だ。
特筆すべきはアース・スター エンターテイメント。マンガ誌は「コミック アース・スター」1誌しか発刊していないにも関わらず、5作品もアニメ化されている。「漫画から始まる、メディアミックスコミック誌」という雑誌のキャッチコピーの通り、2013年はマイナーレーベルの中では突出したアニメ化率を誇るマンガ誌となった。
『けいおん!』『ひだまりスケッチ』など大人気アニメを輩出してきた芳文社は、2013年は3作品。少ないようだが『きんいろモザイク』のほか『恋愛ラボ』『ゆゆ式』いずれもアニメが人気となり、萌え4コマからアニメ化でヒットを生む方程式は健在のようだ。
『進撃の巨人』のみならず、原作マンガを数多く提供したとして講談社の存在が大きかった2013年のアニメ界。2014年はどの出版社のマンガから多くのアニメが生まれるのだろう? とりあえず録り溜めたアニメを正月休みで消化しながら考えようっと。
(文/ネルヤ編集部)
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