さらに衝撃的だったのが、先日、やはりpixiv内で開催されたフランスの炭酸飲料「ORANGINA(オランジーナ)」の擬人化コンテスト。グランプリのイラストはフランスで展示されるというイベントだったため、フランスのオタクに本場の力を見せつける格好のチャンスと思っていたら、なんと、中国のユーザーがグランプリに輝いてしまったのである。
COOL JAPAN最大のお得意様であるフランス人が「ジャポネのイラストがサイコーだと思ってたけど、これからはシノワの時代かも」とか言いだしそうで怖くなるが、実際、こうした状況を見ていると、世界に冠たる日本のアニメやマンガがそのうち中韓に抜き去られ、日本のオタクが隅っこに追いやられていくのではないか、と心配になってくる。
言っておくが、これは決して妄想ではない。日本はすでに量の面では完全に抜きさられているのだ。中国の年間アニメーション制作量はなんと日本の約3倍ともいわれ、韓国も数年前から大規模な国家予算を組んで、韓国版マンガ「マンファ」などを世界中に売り込みをかけている。そして、ここにきていよいよ、クオリティの面でも両国が日本に追いついてきた。
これは、日本の家電産業が没落していったプロセスとそっくりではないか。このままいけば、日本のオタク産業が、世界市場でサムスンやLGに抜き去られてしまったSONYやパナソニックと同じ運命をたどる可能性はきわめて高いと言わざるを得ない。
しかしだからといって、中韓オタクを排斥しろ!なんていうネトウヨ的発想に陥ってはいけない。そんな暇があったら、日本のクリエイター諸君はぜひ画力を鍛え、萌えの感覚を研ぎ澄まし、もっとクオリティの高いイラストやマンガを投稿して日本のオタク力を世界へ再アピールしてほしい。それこそが真の愛国というものである。
(文/篠山サクラ)
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