TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ダイは何者なのか、額に浮かび上がる紋章の正体は?第23話

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイトより

 ヒドラと対峙するダイだったが、その皮膚は鋼鉄のような固さで、ダイの力をもってしてもその攻撃ははじかれてしまう。大地斬など必殺技級の技を用いたが、ヒドラではなくダイの剣が折れてしまう。

 戦いの様子を見ていたエレナ曰く、この剣の破損は寿命によるものだというが、やはりヒドラの固さにも原因がありそうだ。
 
 一方ポップも多数のドラゴン相手に浮遊魔法を使って応戦していた。一匹ずつだと時間がかかるということからマトリフ直伝の大呪文ベタンを使ってドラゴンを一掃する。だが強力な魔法だったので魔法力を使いきってしまったようだ。そのまま落下したポップだったが彼が落下したのとタイミングを同じくして倒したはずのドラゴンたちが皆復活してしまう。もう魔法力を使いつくしてしまったポップはこの多数のドラゴンを相手にすることは出来ない。

 ドラゴンたちはダイが相手をしているヒドラの元に突進を始める。ポップはその尻尾にくっついて行くことしかできない。ダイもヒドラを前に絶対絶命のピンチに陥っていた。見守る一般人やレオナたちもどうすることもできず、崩れた壁に押しつぶされそうになる少女を助ける手も止まってしまう。

 そんな誰もが諦めかけてしまった状況になった時、ダイの額にあの青い紋章が浮かび上がる。この紋章が浮かび上がると、今までのダイとはけた違いのパワーが生まれる。ダイは今まではが経たなかったヒドラの首を吹き飛ばし、体を投げ飛ばす。さらに魔法の力も強力になる。

 この状態になったダイがいれば鬼に金棒だと喜ぶポップ。ダイは周りにいた一般人たちに早く逃げるようにと呼びかける。この紋章をみた占い師のナバラとメルルは、とあることに思い至る。まさかこの目であの紋章を拝めるとは思えなかった、と彼女たちはその場から逃げ出そうとはせずダイの戦う姿をただ見つめていた。

 今回戦闘シーンがCGでヌルヌルに動いておりかなり力が入っているように感じた。オークションでドラゴンを倒せる武器を手に入れたおじさんが落としていった武器を拾い、その武器とライデインを組み合わせて最後はダイが完全な勝利を収めた。

 無事にドラゴンを倒し、逃げていなかった住民に大丈夫だったか声をかけるダイだったが、ずっと戦いを見ていた少女がダイの戦いっぷりが怖かったと泣き出してしまう。他の人達を見ても、皆どこかダイを怖がっているように見える。なぜ自分が怖がられているのかわからず戸惑うダイ。

 するとそこに「皆が怖がっているのはダイが人間じゃないからだ」と言いながらキルバーンが現れる。ダイがあまりにも人間離れした戦い方をしたことでびっくりしたのだと説明する。だが守ってもらっておいてそんなことを言うのもひどい、と人間側のこともディスるキルバーン。

 キルバーンは自分がここに来たのは、今魔王軍の中でもダイの正体について話題になっているという。そこでキルバーンが代表してダイの正体を見極めにきたのだという。今回のドラゴンとの戦いのおかげでキルバーンはダイの正体を見ることが出来たといい、満足そうに去っていった。

 ダイは自分の正体といわれても何がなんだかわからない。ただただいなくなったキルバーンのいた場所を見つめるのみだ。

 我に返ったエレナは、占い師のナバラとメルルが、ダイの紋章をみて「ドラゴンの騎士」といっていたことを思い出した。二人はダイが彼女たちの故郷であるテラン王国の伝説に記されたドラゴンの騎士に相違ないと答える。神秘の国と呼ばれるその国に行けば、ダイの知らないダイの正体がわかるのだろうか。

 さっそく一行はナバラたちに連れられてテラン王国に足を踏み入れる。だがそこは王国というよりはただの辺境の村といった雰囲気のさびれた集落だった。

 こんな小さな村でよく魔王軍の侵略を受けないでいられるな、というポップの言葉にエレナはすっぱりと、侵略価値がないからだと言い捨てる。

 テラン王国は元々王国とは名ばかりの武力を持たない小さな国だったのだそうだ。自然を愛し神を敬うがゆえに国王は武器や防具の開発を認めず、それは国力の衰退を促した。そのせいで人々はこぞってよそに出ていってしまい廃れ、今は人口50人程度なのだという。

 ここにダイの正体を知る手がかりがあるのだろうか。どこか気がせいているようなダイ。ダイは焦っていないと口ではいっているが、自分が何者なのかを早く知りたいという。そのダイの意志を汲んで、ナバラはダイを遺跡のようなところへつれていく。

 そこには、ダイの額に浮かび上がる紋章と同じものが描かれていた。テランは竜をたたえる国であり、この紋章は竜の神の力の現れといわれ恐れられているそうだ。この紋章が額に出るものこそ、竜の神の使いだと認識されている。凄まじい力をほこり、あらゆる呪文を使いこなし、天と地、そして海を味方につけ全てを滅ぼすとされている。竜の紋章を持つものは破壊者なのか救世主なのか、それもわかっておらず、ただ竜の神の生まれ変わりのごとき強さをもっているということしかわからないらしい。

 その遺跡の隣には湖があり、湖の底には誰も近づくことを許されていない神殿があるという。この神殿に行けば何か手がかりが見つかるかもしれない。

 ダイはそれをきくと一人で神殿に行くと言いだした。一緒に行こうと思っていたポップは自分たちも言った方がいいのではないかと声をかけるが、ダイは思い詰めた顔で一人で行きたいと宣言する。

 エレナば彼の意志を汲み、買っておいた剣を渡してやる。ダイは、今まで自分が何者なのかということを考えずに過ごしてきた。島に流れ着いてモンスターの中で育ったがモンスターたちはダイがモンスターではないということを特に気にしていなかった。だが、人間はダイが人間でなかったら仲良くしてはくれないのだ、と今回の戦いで知ってしまった。

 だから、ダイは一人でいくといったのだ。もし自分が人間じゃなかった場合、ポップやエレナには嫌われたくない、と言い捨ててダイはさっさと湖に潜ってしまった。

 ダイのそんな言葉を聞いたポップは悔しさのあまり涙を浮かべる。ダイが人間であろうとなかろうと、もうとっくに彼らは友達で仲間なのだ。ダイが何であろうと嫌いになることなんてありえないのに、それを信じてもらえなかったのだ。

 ポップの涙を知らず、湖の中に潜るダイ。深くまで潜ると、突然紋章が光、開け方のわからない扉の中に吸い込まれる。 中に入ると空気のある部屋の中で、竜水晶が声をかけてきた。ダイは竜水晶に、自分が何者なのかわからず、もしかしたらドラゴンの騎士なのかもしれないがどうなのか教えてもらいたいと問いかける。

 竜水晶はそもそもこの神殿に入れるのはドラゴンの騎士しかいないので、ここにたどり着いた時点でダイはドラゴンの騎士なのだと断言する。

 自分がドラゴンの騎士だということは判明したが、そもそもドラゴンの騎士とはなんなのか? それについても問いかけると、竜水晶は世界を作り上げた3つの神について話してくれる。

 竜の神、魔族の神、そして人間の神。ドラゴンの騎士はその三つの神に作られた究極の生物なのだそうだ。そんな話を聞いていると、竜水晶はダイの他にも神殿に立ち入った者がいる、と慌てだした。同じ時代に竜の騎士が二人現れることはないのだという。

 だが現れたもう一人、それは魔王軍・超竜軍軍団長、バラン。彼はダイの前に現れると突然、ダイの力が欲しいと言いだす。自分の部下になって共に人間どもの世界を滅ぼそうと言ってくるバラン。

 彼は一体なぜダイを誘って人間の世界を滅ぼそうとするのか? そして同じ時代に生まれないという竜の騎士だが、バランもここにたどり着いたということはやっぱり竜の騎士なのか? ここからまた熱い展開が待っていそうだ。

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