アニメ『Dr.STONE』司帝国と科学王国の戦争の決着!大切な妹は助かるのか?第2期9話

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 話の進むスピードが速い。戦争の描写だけでかなりの時間を費やすのかと思いきや、今回で司帝国との戦争エピソードに決着がついてしまう。これからまだ他にやるべきエピソードがあるのだろうけれど、それにしても思ったよりだいぶはやかったような。原作派の人的には納得の流れなのだろうか?

 バトルチームが司帝国二大巨頭を食い止めている間、千空とクロム、そしてゲンは洞窟に入り硝酸を使って何か逆転できるだけの化学武器を作成できないかと思案する。

 苦肉の策で、千空はヤモリや蛇の糞を集めて硝酸尿素を作り出そうとするが、この結果は運によるものが大きいらしく、基本的に運がない千空はこの硝酸尿素作りに失敗してしまう。

 その間、自分の科学は素材探しと自負しているクロムが、千空があればいいなといっていた硫酸を探し出してくる。今回の奇襲作戦で一番最初に使った爆弾で使用していたものが落ちていたのだ。

 この硫酸と硝酸、そしてストーンワールドになってからずっと大活躍している石鹸を使えば、今の窮地を脱することができる強力な武器を作ることができる。そもそも司の前で初めて作ったのも石鹸だった。石鹸から始まり石鹸に終わる戦いとなりそうだ。

 そのころ、バトルチームは千空たちの科学の力を信じて必死で戦いを続けていた。司にはマグマや金狼銀狼が対峙するが、三人がかりでも歯が立たない。

 氷月にはコハクが対峙する。彼の持つ武器を使用不能にさせるように立ち回るが、それもなかなかうまくいかない。氷月は彼女たちの行動を無駄な悪あがきととるが、コハクたちは、彼らが悪あがきと評するすべてが積み重ねであり、すべての時間が逆転の時間を作り出すために必要なものなのだと言い切る。

 そしてその言葉に呼応するように、千空たちは間に合って見せた。突然彼らの上空を紙飛行機が飛んでいく。その紙飛行機が落下した場所が大爆発を起こしたのだ。

 紙飛行機の先端についているのは、ニトログリセリン。誰もが名前は聞いたことがあるやばいやつだ。少しでも刺激を与えたら爆発してしまうこの液体をどう戦いの場に持ち込むかが問題になったが、そこにゲンが持っていた紙を使って紙飛行機にしみ込ませて持ち込む方法を思いついた。

 ニトログリセリンのパワーは火薬の1000倍以上。このパワーをギリシャ語でいうと「ダイナマイト」。この紙飛行機ダイナマイトで千空は全員を救う賭けに出たのだ。

 司帝国の兵士たちはダイナマイトという強力な力を目の当たりにし戦意を喪失。武器を捨て、降伏の意を示した。この姿を見て、科学王国の面々は決着がついたと大喜び。

 だが、正確には決着がついたわけではない。戦況的には確かに科学王国の勝ちだ。だが、決着はついていない。ここからどうするのか? ゲンだけがその状況を的確に見抜いており、ひやひやとした目で千空に視線を送る。

 司もこの状況を把握し、千空の持つダイナマイトの回避やその爆発から起こる爆風の回避は不可能なことを認め、さらにそういったことを無視して犠牲を出して戦い続けることを千空が望まないことも指摘し、千空が決着ではなく膠着状態を作り出したことを指摘する。

 千空はこの指摘を受け止め、この膠着状態を作りだした目的を話だす。千空の目的は司との取引だ。千空はゲンが初めて司と出会ったのがテレビの特番収録だったことを指摘する。

 このストーンワールドにおいて、汚れた既得権益者を浄化するとかなんとか言っているものが金のにおいがプンプンする試合やテレビに出まくっていることがしっくりこないのだ。それは金を稼ぐ必要があったからだと推測できる。

 彼はだれかの為にお金が必要だったのだ。それは彼の妹の為。それをズバリ指摘する千空。なぜ知っているのだろうか。

 そこから司の記憶のダイジェストへ。臨床的脳死と判断された司の妹、未来。意識が回復することはないと断定された妹に対して、司はそれでもあきらめず見舞いを続けていた。だが、彼の父親は飲んだくれ、司に暴力をふるうような男で、未来の延命治療は望めなさそうだ。

 どうしても諦められない司は自らの体を鍛え、ファイトマネーを稼ぐように。その活躍をみた怪しい人から金をもらうようになり、テレビに出るようになり、稼いだ金で妹を個室に入れ、頻繁に見舞いに通っていた。何年でも何十年でも俺が守る、と約束していた矢先に石化してしまったようだ。

 その過去を聞いて千空は、復活液を使えば周辺修復術を用いて直すことができるかもしれないと呼びかけた。一か八かであることは間違いないが、可能性はあるのだ。千空は司の妹の復活を切り札に。司に対しては休戦を条件に取引を求めた。

 司はその与太話を信じるに値する根拠を求めたが、千空に提示できるのは自分の言葉だけだ。だが司はその言葉を信じることに決めた。

 こうして、1年に及ぶ司帝国と科学王国は正式に休戦することが決定した。

 二つの国が手を組み、戦いの跡片付けを行う。その際に大樹が妹がいてそんなに大事に思っている司がなぜ石像を壊すようなことをしていたのか? とズバリと問いかける。

 すると、彼は語りだす。もし自分が人のほとんどいないストーンワールドで目覚め復活液の存在を知ったらどうするか・原始の時代で大人数を支えることは難しく、復活液もずっとあるとは限らない。そうなったら命を選ばないといけないのだ。

 それは恐ろしい行為だ。神を演じる罪深い仕事。ならばそれを自らが背負おうと、彼は考えたのだ。

 そして新しい世界を作るチャンスでもあると思ったようだ。彼の目指すものは今もこれからも変わらない。だから千空にもあくまでも今回は休戦であると改めて伝えていた。

 そして、病院があった場所にたどり着いた一行。あたりをダイナマイトで採掘し、未来を探す。必死の捜索の末、司がとうとう大切な妹を見つけ出す。果たして、脳死と判定された未来を助け出すことはできるのか!? 思ったよりも和解があっさりだったので、この後またひと悶着ありそうな気がするが、一体どうなるのだろうか? 次回も楽しみだ。

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