Amazonの落日が始まっている? もはや「メリット」より「デメリット」が多い件

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 ネット書店の枠を越えて、世の中のありとあらゆるものを販売し、小売りを駆逐していくのではないかと思われたAmazon。しかし、その勢いは確実に失われている。

 消費者のAmazon離れを招いているのは、マーケットプレイスに中国系と思われる多くの怪しげな業者が数多く参入していることだ。11月22日から始まった「ブラックフライデーセール」では、普段は数千円で売られている商品の価格を、十倍近くまで引き上げた上で改めて9割引きとしてお得感を演出する業者が相次いだ。これはすぐに多くの利用者に発見され、景品表示法が禁止している「二重価格表示」ではないかとも取り沙汰された。

 この事件に限らず、怪しげな商品販売は後を絶たない。多くの利用者が気にするレビューでは、やたらと評価が高いにもかかわらず、その多くが怪しげな日本語だったりしてサクラではないかと疑われるものも多い。それでも商品がまともに届けばマシなのだが、「まったく別のものが届いた」「サイズが違ったので返品を申し出ても対処してもらえない」といった例も後を絶たない。これまで、築き上げられてきたAmazonに対する信用は確実に失われている。

 これに加えて、Amazonを支える流通網の問題も深刻化している。すでに十万人が人手不足といわれるトラック業界。今後、物流の人手不足はますます深刻になるとされている。それを踏まえてか、Amazonでも洗剤など雑貨類など単価の安い商品では「まとめ買い対象」として、一定金額以上にならないと売らないなどの措置も取るようになっている。

「今後、一定金額以上だとか、定期的に購入でなければ配送しないという商品は増えてくるはず。しかし、Amazonで定期購入できる商品の多くは近所のスーパーやドラッグストアで買った方が割安です。確実にAmazon離れは始まっているといえるでしょう」(IT企業関係者)

 これに加えて、新たな脅威となっているのが中国のアリエクスプレス。現在、同サイトの日本語版は自動翻訳のためか、日本語は極めて怪しい。とはいえ、Amazonで販売されているスマホのケーブル類など雑貨類は、Amazonに比べると格安である。配送に数週間かかるデメリットはあるものの、すぐに必要なのでなければ、こっちのほうが明らかにオトクだ。

 もはやAmazonの落日はあちこちで始まっているということか……?
(文=大居 候)

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