Amazonプライムがついに値上げ「年会費4900円」へ　「お急ぎ便」に圧迫されたか？

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　アマゾンジャパンがAmazonプライムの大幅な値上げを実施し、ユーザーの間に困惑が広がっている。これまで3900円だった年会費が4900円に変更され、1000円も値上げになったのである。

　値上げの背景として指摘されるのは、配送が困難になっていることだ。近年、インターネット通販の利用が大幅に伸びたことによって宅配便業界の人手不足は続いており、各社とも配送料の値上げを実施している状況。その余波がAmazonにも及んだとされている。

「Amazonプライムの会員特典として実施されているサービスの中にお急ぎ便が無料になることが挙げられます。デフォルトだと、お急ぎ便で配送されますが、これが配送コストが高くなる原因ともなっています」（宅配業者）

　Amazonのお急ぎ便は、本当に急いでいる時には便利なサービス。商品によっては深夜に注文すれば翌日の夕方には届く場合もある。だが、本当にそんなに急いでいることは、滅多にない。結局、早々と配送してくれるのはいいけれど、不在で持ち帰りになることもしばしばあるもの。

　Amazonプライムに入会しているとプライム・ビデオで映画やテレビ番組が見放題になるなど特典は多い。その特典も継続するとはいえ、いきなり1000円の値上げというのはかなりの冒険だ。

「月額にして100円未満の値上げですから、退会が続出とはならないと踏んでいるのでしょう。とはいえ、今回の値上げで新規のユーザーは見込めなくなったと考えたほうがよい。ヨドバシドットコムのような競合するサービスも出てきている中で、Amazonの利点は失われていくでしょう。映画が見たいならNetflixに入ったほうがいいですし」（経済紙記者）

　デフォルトで表示されるお急ぎ便だが、たいていの場合はそんなに急いではいないもの。
急がなくていいから、むしろ値下げして欲しいというのがユーザーの意向では。

（文＝大居 候）