【中国ニュース】飲食物持ち込み禁止は厳しい？「お菓子の代金を返して」上海ディズニーランドが訴えられる

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　東京ディズニーランドでは飲食物の持ち込みを禁止しており、お弁当を持参した場合には一度、ランドの外に出てから再入場するシステムが導入されていることは、よく知られています。この飲食物持ち込み禁止はアジア圏のディズニーランドではどこでも導入している規則です。

　しかし、この規則をめぐって上海ディズニーランドが訴えられる騒動が中国で話題になっています。

　報道によれば、この裁判が始まったのは今年の3月。華東政法大学法学部の学生の小王さんは上海浦東新区人民法院に上海ディズニーランドを訴えたのです。

　事件の発端は、今年の1月。小王さんは彼女とのデートのために365元の特別チケットを購入して上海ディズニーランドを訪れました。そして、入場前に小王さんは46.3元のビスケットなどのお菓子を購入。これを持ってゲートで荷物検査を受けたところ、スタッフはお菓子を捨てなければならないといったのです。

　小王さんは持ち込みの禁止は違法ではないかと主張しましたがスタッフは応じず、結局その場で一部を食べたり、その場に居合わせた人にあげたりしました。

　これに対して、小王さんは飲食物の持ち込み規制の合法制を明らかにすると共に、ランド内で食べられなかったお菓子の代金の返還を求め、裁判が続いています。

　ここ数年、上海ディズニーランドでは、独自の規則に対する訴訟がほかにも起きています。上海ディズーランドが、子供のチケットの区分を年齢ではなく身長で判断していることのほか、飲食の持ち込みの禁止が厳格すぎることなどが理由です。

　こうした厳しい飲食物の持ち込み禁止は、アジア圏のディズニーランド特有のもので、アメリカやフランスでは実施されていません。今後の裁判の動向は、日本のディズニーランドにも影響を及ぼしそうです。
（文＝中国ニュース取材班）