「もしもライブで暴漢が暴れたら……」上野警察署がアイドル向けの防犯教室を開催

 また「突然後ろから抱きつかれた場合」を想定した訓練では、肘打ちを相手のみぞおちに入れる練習や、相手のつま先をかかとで思いっきり踏みつける練習を実施。これを行うことによって、抱きついてきた相手との距離を取り、その隙に身の安全を確保することが可能になるそうだ。このほかにも、警察官による合気道の演武のほか、とっさの場合に大声を出せるようになるための発声訓練などが実施され、この日の防犯教室は終了した。

1407_bouhan6.jpg防犯教室の様子。

 防犯教室を体験して、スマイル学園の羽矢有佐は「ライブ中に不審者が来るという体験は、とてもリアルで恐怖を実感しました。怖い時って全然声が出なくなってしまうんですね……」と訓練を振り返る。やはり、AKB48の握手会事件以降、同じアイドルとして不安な気持ちで過ごしていたのだろう。「防犯については、ほとんど意識したことはなかったんですが、(AKB48の)事件があってからは意識するようになりました。こういった教室はアイドル全員が受講したほうがいいと思います」(同)と感想を述べた。また、上野警察署の爪坂万署長は、「今日の講習は、それぞれのアイドルが自分のこととして積極的に取り組んでくれていた。今後も、いろいろな形で市民の安心・安全を守るイベントを実施していきたい」と語っている。

 アイドルとファンが触れ合うイベントも多くなり、その距離はかつてないほど近づいた。それは、濃密なコミュニケーションが可能になったのと同時に、アイドルたちが身の危険にさらされるリスクが上がっていることも意味している。だからこそ、AKB48の握手会傷害事件は起こってしまったのだ。しかし、この距離を遠ざけるのは、アイドルを応援するファンにとっては喜ばしい事態ではない。アイドルたちがこれ以上被害に遭うことのないように、そしてファンが満足するコミュニケーションを維持するためには、警備の強化というハード面はもちろんのこと、アイドルたちによる自衛の強化というソフト面での対策も考えていかなければならないのかもしれない。
(取材・文/萩原雄太[かもめマシーン])

1407_bouhan2.jpg第二部ではミニコンサートも行われた。スマイル学園の様子。
1407_bouhan3.jpgはちきんガールズ。
1407_bouhan4.jpgre-2。
アルミ製防犯用刺股 用心棒 YB-1 3873h

アルミ製防犯用刺股 用心棒 YB-1 3873h

刺股を持ってパフォーマンスをするというのもアリかも。

「もしもライブで暴漢が暴れたら……」上野警察署がアイドル向けの防犯教室を開催のページです。おたぽるは、アイドルアイドル&声優の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!