渡辺麻友が明かすアイドルとしてのプロ意識と苦悩「きれいな部分だけを見せる」「AKBはまじめだと損をする」
2015.06.16
今月6日に行われた「AKB48 41stシングル 選抜総選挙」では惜しくも連覇を逃し3位に終わったAKB48の渡辺麻友。6月14日放送の『情熱大陸』(TBS系)ではそんな渡辺に総選挙前から密着した。番組は渡辺の素顔をはじめ、アイドルとしてのプロ意識が垣間見える放送となっていた。
現在、渡辺と同期の柏木由紀がNEWSの手越祐也との2ショット写真が流出し話題になっているが、奇しくも番組で渡辺が「夢と希望をじゃないですけど、きれいな部分だけを見せる。アイドルはそういうもの」と発言。AKB48きっての正統派アイドルと称される渡辺らしいコメントが飛び出した。加えて「そういったアイドルの姿をみて元気になる人がいるかぎりは続ける」と、今後もAKB48にいる意思も伺わせていた。
番組中では「AKBはまじめに頑張ったり、一生懸命やったりストイックにやったり、それが正解じゃないところもある。まじめな子が損をするような世界」と、AKB48の評価体系について言及する場面も。ナレーションも「ぶっちゃけキャラがもてはやされる時代。だから努力しても報われないじゃないかと思った」と渡辺の気持ちを代弁していた。渡辺は「いつか報われると信じてやってきた」と自らの努力を振り返るなど、自身のアイドル像と、世間の評価の隔たりに苦悩することもあるようだ。
このように自身のアイドル像を徹底している渡辺だが、番組中「そのうち卒業って時にはもうAKBじゃなくて外の世界をひとりでやっていかないといけないので、アイドルってのを捨てたいと思うけど難しい」と、AKB48卒業後について複雑な心境も明かしていた。実際、『戦う!書店ガール』の撮影中には厳しく演技にダメ出しをされていた。現在、渡辺はドラマをはじめ、ソロ曲のリリースなど個人での活動も顕著だが、カメラに向かって「“AKBのまゆゆ”をとったら何も残るものがない。そうならないために実力をつけていかなきゃと痛感している」と吐露するシーンも見られた。
放送後、ネットには「まゆゆはアイドルの鑑」と評価する声が多数上がることに。だが中には、渡辺の“アイドルはきれいな部分だけを見せる”という発言に対し、昨年10月にメンバーの悪口などが書かれた渡辺とおぼしきインスタグラムの裏アカウントが流出した騒動を取り上げる声も散見された。
渡辺もオンタイムで放送を見ていたようで、2006年の「第二期AKB48追加メンバーオーディション」の映像が流れた際には自身のTwitter(@karaage_mayu)で「昔の映像ブスすぎ引いてる」「なんで1回目の落ちた時のオーディション映像使った!!!笑」と突っ込みを入れていた。
番組でアイドルとしての意識の高さをはじめ、渡辺から見たAKB48の実像も明かされた今回の放送。番組の「生まれ変わってもアイドルをしたい?」という質問には意外にも「ならないです。アイドルは十分満喫したので」と答えた渡辺。総選挙のステージで語った「現状に満足せず、もっと上を目指したい」という言葉がどのように実現されるのか、また注目を集めそうだ。