超満員の会場から一転、相次ぐメンバーの卒業で“転落”…鉄道アイドル・ステーション♪の黄金期と衰退をメンバーが激白
2015.01.10
昨年12月29日に東京・渋谷のMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで、過去最大規模のワンマンライブを行った鉄道アイドル・ステーション♪。残念ながら満席とはいかなかったが、200人近くのファンが駆けつけ、その人気の健在をアピールした。実は、このステーション♪は、2011年のデビュー以来、人気がうなぎ上りだったにもかかわらず、メンバーが次々と卒業し、一時はアイドルファンの間で“消えた”と噂されていたグループなのだ。その苦難の想い、そして新体制となり復活しつつある今を、唯一残った初期メンで現在はリーダーを務める、南寧々が激白する!?
■鉄道ファンのおかげですっかり“鉄子”に
——南さんがステーション♪に入った経緯を教えてください。
南寧々(以下、南) もともとはアイドルではなく、女優を目指していたので、今の事務所が行っていたホラー映画のオーディションを受けたんです。そうしたら、オーディションの後に、「南さんは残ってください」と言われ、アイドルをやらないかという話をいただき、アイドルをやることになりました。初めにアイドルの話をいただいた時は、どんなコンセプトかも決まっていなくて、事務所に所属することになったときに、鉄道アイドルという企画を出していると言われました。電車は普段よく乗るけど、身近過ぎて鉄道について考えたとこがなかったので、最初は大丈夫かなと思いましたね。
——“鉄道アイドル”といっても、本当に鉄道好きの子たちがやるわけではなく、初めは“作り”ですよね? 鉄道ファンの視線は気になりませんでしたか?
南 2011年にデビューしてすぐに、日比谷公園でやっている「鉄道フェスティバル」【編注:日本最大の鉄道イベント】に出演しましたが、「鉄道アイドルです」って出たときに、「お前ら詳しくないだろ」って批判されるのではないかと思っていたんですよ。でも、みなさん、グッズ販売にも来てくれて、鉄道について詳しく教えてくれたんです。鉄道ファンには私たちに鉄道を教えて、鉄子【編注:女性の鉄道ファンのこと】にさせたいという思いがあったようです。そこで批判されていたら、鉄道が苦手になっていたと思うけど、ていねいに教えてくれたので、鉄道の深さを知り、本当に鉄道が好きになりました。今は鉄子になっていますね。
——“鉄道アイドル”として、鉄道ファンに認知されているという実感はありましたか?
南 以前、スカパー!で『鉄道のススメ。』という冠番組をやっていたので、鉄道イベントでチラシを配っていると、「スカパー!に出てましたよね?」って声をかけられることが多かったです。あと、衣装も鉄道モチーフだったのでインパクトがあるらしく、メディアもそうした衣装や鉄道というコンセプトで注目してくれていました。やはりテレビを見て知ってくれた方が多かったので、鉄道ファンに知ってもらえているという実感はありましたね。
——アイドルファンの中での認知はいかがでしたか?
南 本格的に鉄道をコンセプトにしたアイドルはいなかったし、“鉄道アイドル”という方はいましたが、ライブアイドルが出演する対バンライブには出ていなかったので、アイドルファンからもすぐに覚えてもらえました。“鉄道モチーフの衣装=ステーション♪”、“鉄道=ステーション♪”と認知されたようです。