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超満員の会場から一転、相次ぐメンバーの卒業で“転落”…鉄道アイドル・ステーション♪の黄金期と衰退をメンバーが激白

2015.01.10

■人気絶頂期にメンバーの卒業が相次ぐ…

——デビューしてから1年くらいの間は、鉄道関係のイベントや番組への出演を始め、TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)に出演したり、HMVアイドル学園【編注:HMVが独自視点で発掘した次世代アイドルの楽曲をリリースする企画】からCDをリリースしたりと、業界からの注目も高かったと思います。デビュー1周年を迎えた頃は、成功する予感がありましたか?

 TIFに出てからけっこう変わりましたね。「TIFで見て楽しかったからライブに来た」という人もかなり増えましたし、HMVアイドル学園の第5弾でリリースした「LOVEハッピーステーション♪」も、コンビニでも流れていたこともあって、そこで「『LOVEハッピーステーション♪』を聞いたよ」って来てくれた人もいたので、影響はすごく大きかったです。TIFに出てから、定期公演を行なっている秋葉原の神タワーの会場がぎゅうぎゅう詰めになることがありましたが、「LOVEハッピーステーション♪」の無料のリリースイベントを神タワーでやったときは、階段の下の入り口までファンが並んで【編注:神タワーのイベントスペースはビルの3階にある】、入りきれない状態でした。入りきれないからって、諦めて帰ってしまうファンもいたほどです。そこから、会場がぎゅうぎゅう詰めになる状態が続いて、「これって、神タワーを卒業できるくらいの人数が来ているんじゃないのかな」って思っていました。

——しかし、当時リーダーだった金城成美さんが、卒業することになったんですよね。

 いけるんじゃないかと思っていたら、なる(金城成美)が「卒業を考えているんだ」ってメンバーに話して、驚きました。どのアイドルにも黄金期ってあるじゃないですか。ステーション♪も「LOVEハッピーステーション♪」で勢いがついて、“今、きている”と言われていたときに卒業することになったので、どうなるんだろうとすごく心配になりましたね。

——なぜ彼女は、リーダーでもあったのに、絶頂期に辞めようと決意をしたのでしょうか?

 当時、ステーション♪の音楽プロデューサーが辞めて、少しユニットが揺らいでいたというのがあります。また、事務所はもともと映画制作会社なので、所属のタレントは女優としてオーディションを受けにきた子たちなんです。だから、ちょうど活動を始めて1年くらい経った頃に、ステップアップのためにアイドルをやっているけど、方向性としては女優をやりたいという意識の問題で、このまま続けていていいのかなという気持ちがあったようです。

——もともと女優志望という点では、南さんも同じですよね?

 アイドルだと目の前にお客さんがいるので、自分のパフォーマンスに対する反応がわかって、見ていて楽しいのですが、女優の場合は、たいてい、目の前にはスタッフさんしかいなくて、お客さんの反応がわからないんです。そう考えると、女優よりもアイドルの方がみんなの反応がすぐにわかるし、こうした方がいいというアドバイスもいただけるので、私はアイドルの方がやりがいがあると思うようになりました。

——でも、加藤一華さん、三江彩花さん、千葉奈々希さんも後に続いて、いっきに3人が卒業となったんですよね? 特に千葉さんは、見習い添乗員から正規メンバーになったばかりでしたのに。

 そうなんですよ。いっちー(加藤一華)がリーダーになって、4人で団結して頑張っていこうっていうときに、みんな「辞めます」ってなって(笑)。私ひとりだけになって、どうしようって思いました。いっちーとあーやん(三江彩花)は女優をやりたい、方向性が違うという話になって、ななちゃ(千葉奈々希)はアイドルはやりたいけど、一旦休むという感じで。

——そうした中で、南さんがステーション♪を続けようと思った理由は何ですか?

 やっぱり、今まで築いてきたステーション♪を、自分は辞めたいと思っていないのに、流れで辞めるのは嫌だったし、ステーション♪を応援してくれるファンもいるし、私の個人のファンもいるので、やっぱり見捨てるわけにはいかないと思いました。しかも、中途半端なところだったので、そんなところで辞めるのもかっこ悪いじゃないですか。ステーション♪研修生【編注:現在のメンバーの神野愛莉、小池真実、石川きなり】もいて、後輩にもちゃんと受け継いでもらわないといけないので、「私がやらずに誰がやる!」って思って、そこで覚醒しましたね。そこからがむしゃらに頑張りました。

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