華山みおの物語探索その22
超純愛で、ちょっとエッチなニオイフェチラブコメ『あせとせっけん』が面白すぎると話題沸騰!作者・山田金鉄インタビュー!(前編)
2018.11.21
華山:この表紙すごく好きです。私この漫画読んでいるときって、壁になりたい……壁とか天井になりたいって気持ちで読んでいるんですよ。
山田:壁目線(笑)
華山:壁になってすごい近くでふたりのことを「うんうん」って言いながら見てたいなぁって気持ちになるんです。すごく1巻は「納得!みんながその気持ち!」ってなる表紙だなって。
あ、あの、ちょっとそれにつながるんですけど、コミックスの献本もらったときに、先生がとりあえず嗅いだっていうのを見て……。
山田:え、自分がですか? 匂いフェチなんじゃないかって!?
華山:実際どうなんですか? やっぱり敏感なのかなって。
山田:いや、あれは普通に新書の匂いを嗅いだだけなんですが、人から見たらそう感じるかもしれないですね(苦笑)
華山:でも私、ちょっと麻子さんの香りしないかなって思いました。
山田:担当編集が、こすったら良い匂いする紙にしようかと考えてくれたそうなんですが、かなり(価格が)高くて断念したそうです。
華山:ポストカードとか初回特典みたいなのにこすると香るのとか……。
山田:そうです。編集部で、考えてくれてはいるようです。
華山:今日それ、読者の要望として……欲しい! って言いたかったんです。麻子さんのどこかをこすると匂いがするやつとか。
山田:どこか(笑) せっかくなら擦りがいのあるところをやりたいですね。2巻以降でもしやれたら。
華山:毎回心血ポイントがTwitterであがっていますが、作品全体で心掛けているポイントとか、作画・ストーリーそれぞれに気を付けていることはありますか?
山田:作画で言うなら、それこそ心血ポイントもなんですが、自分はもともと少年漫画出身なので、どちらかというと読みやすさを重視しています。心血ポイントみたいな頑張りたい絵のところはすごく頑張りますが、それ以外のギャグ顔とかは抜いた感じで描いたり、会話のコマとか台詞が多めになると、画面の隙間を意識したりしています。
ストーリーで言えば、フェチラブコメという感じでやっているので、エッチな部分も楽しんでほしいけど、普通に漫画として楽しい話になるよう心がけていますね。
華山:1話が出来るまでのスケジュールってどういう感じなんですか?
山田:打合せからネームを作るまでが2日くらい。そこから作画を始めて、仕上がるまでは4日か5日ですね。ページが多かったりキャラが多かったりすると押すので、スケジュールがガタガタになることもありますが。
華山:締切やばい! ってなったことありますか?
山田:まだ本当にデッドみたいになったことはありません。もともとすごく描き貯めていたんですよ。1か月分くらいはあったんじゃないですかね。だから最初は余裕がありました。
でもコミックス作業で押しちゃって、いまはもうカラなんですよ。色々やばい感じになりかけていて、年末年始の休みはないかもしれませんね(苦笑)