華山みおの物語探索その22

超純愛で、ちょっとエッチなニオイフェチラブコメ『あせとせっけん』が面白すぎると話題沸騰!作者・山田金鉄インタビュー!(前編)

2018.11.21

 好きな気持ちって尊いですよね。

 何度かこの連載でも叫んでいるかもしれませんが、私は好きなものが大好きです。

 なるべくその気持ちを“好きの対象”に伝えたいのですが、なかなか面と向かって伝えられる機会がありません。

 だから、この機会は逃がせない……!!!

 今回は10月10日にコミックス1巻が発売・即日重版が決まった大人気漫画『あせとせっけん』の作者である山田金鉄先生の初インタビューをお届けします!!

 以下、あらすじです。

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 女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。

 でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて……?

 多汗女子と嗅覚男子の、超純愛フェチラブコメ、爆誕!!
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 初めて読んだその日から即座にはまり、おたぽる編集部にめちゃくちゃ勧めまくり、「インタビューしたいしたいしたい!」とラブコールを送りまくって、本当にインタビューが実現! 麻子さんばりに汗をかきまくって講談社に乗り込みました!!

華山:本日はよろしくお願い致します。

山田:ちゃんとしゃべれるといいんですが……(※山田先生は緊張気味)。

華山:私も緊張と興奮でただのオタクみたいなしゃべり方になりそうなので、ゆっくり色々質問させていただければと思います。その前に、あの……。すごく好きです。

山田:あ、ありがとうございます。

華山:それがすごく言いたくて。重版もおめでとうございます。私は電子と単行本の両方を買ったのですが、単行本を手に入れるまでに色々な本屋さんをのぞいたんですよ。どこも軒並み売り切れだったんです。

山田:自分も担当編集と見に行ったのですが、ポスターとか複製原画を飾ってくださるところが多くて恐縮してしまいました。でも、地元の本屋さんでは棚刺しの1冊だけだったので「誰か見つけてくれ!」と思いましたが(笑)

華山:単行本化した率直な気持ちはいかがですか?

山田:初めての単行本、かつ紙の本で出るということで、決まったときは本当に嬉しかったです。実物を手に取ったときは本当に感動でしたね。でも手元に届くまでは実感が湧かなくて、周囲が出るよって言ってくれているだけで、実は大きなドッキリなんじゃないかと思っていました。

華山:即日で重版がかかりましたよね。

山田:本当に早かったのでかなりビックリです。普段からTwitterとかで「読みました」とか、感想をくださる方は多くて、それはそれで嬉しかったのですけが、電子ではなく、本で売れるという実感がなかったので、手元に置きたいと思ってくださる方がいることが、本当に幸せです。特典が付く店舗もあったので、それをコンプリートしたよっていう方も多くて、嬉しい反面、ちょっと心苦しいなっていう気持ちもありますが……。

華山:それがオタク心だから何も問題はありません!! 初の単行本ということで、何か苦労した点とかありますか?

山田:苦労という意味では、一番時間をかけたのは表紙ですかね。かなり相談しながら作りました。実は、初期の案はふたりが横向きだったんですよ。

 後ろから壁ドンしているような構図を自分が提案していて、1回ラフを上げたんですが、デザイナーから、もっとこっち向きで! おっぱいをこう! 壁にくっつける感じで! という熱いアイディアをいただきまして。そこから徐々にいまの構図に変わっていきました。

 でもあまりエロくなりすぎて読者が引いちゃってもいけないので、少しエロいけど優しさというか、暴行ではない、強制感のないギリギリの路線を狙いました。

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