『パンプキンナイト 2』(外薗昌也・谷口世磨)相変わらずトラウマ必至のゴアスプラッター!桐野尚子の素顔が美少女すぎて萌え!!
2018.05.10
『赤い妹』や『インソムニア』、そして最近では『鬼畜島』などで知られる外薗昌也原作のゴア・スプラッターホラー『パンプキンナイト』の第2巻が発売された。
第1巻からエンジン全開だった、外薗昌也節、つまりはド派手なグロテスクなゴア描写は第2巻でも絶好調である。
『パンプキンナイト』を知らない方々のために、第1巻の公式紹介文を引用しよう。
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ある夜突然、「パンプキンナイト」と名乗る相手からSNSでフォローされた女子高生の中谷明日美は、「中谷明日美コロス」というDMを受け取った直後、カボチャのマスクを被った暴漢に襲われ非業の死を遂げる。
明日美の死の直前に通話していた牧野和也は、そのパンプキンナイトから次なる殺人予告を受けていた…。
「あちゅみはちにまちた」
「ちゅぎはおまえらでちゅ」
中学校時代のいじめられっ子・桐野尚子が精神病院を脱走したことに端を発する凄惨なる報復劇。
はたしていじめっ子4人は、逃げ延びることができるのか――!?
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とまあ、爽快なまでも分かりやすいスプラッターホラーである。イメージとしては『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズよりも、『悪魔のいけにえ』のより人間臭いレザーフェイスのようなグロテスクさと不気味さを内包した作品である。
第1巻の1P目から派手なゴア・スプラッターシーンで登場し、ジェイソン並みのパワーと、『羊たちの沈黙』のレクター博士もびっくりな頭脳戦で血と内臓の嵐を撒き散らしてきたが、第2巻でもキレッキレでグロテスクな殺人ショーを披露してくれる。
特に堂本咲紀の両親殺害シーンは、名古屋妊婦切り裂き殺人事件を髣髴させるような極めて残酷な描写であり、人によっては一発でトラウマになるだろう。閲覧注意である。
2巻ではなぜ桐野尚子が殺人鬼と化するきっかけとなった、中学でのハロウィンパーティーでの出来事が描かれる。そこで起きた惨劇について、周知されていたものとは異なる事実が判明する。謎が謎を呼んで作品の魅力が増す一方、ジェイソンばりの超人能力を秘めた桐野尚子の人間らしさを感じさせるシーンもあり、恐ろしい殺人鬼から愛されるべきキャラに変貌してしまいそうである。桐野尚子は、ハロウィンパーティーで顔を潰されてしまう前は、アイドル級にかわいい超美少女だったのだ。大きなリボンにピアスをし、幼児言葉をしゃべる。愛らしいではないか。
3巻で謎の解明がされるのか、新たな犠牲者は誰になるのか。牧野和也との関係がどう変わっていくのか。非常に待ち遠しい。ただ、願わくばもう少し巻ごとのボリュームアップを……。
(文=Leoneko)
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『パンプキンナイト 1』
ページ数:164ページ
筆者:外薗昌也・谷口世磨
出版社:竹書房