トップ > アニメ > 話題・騒動 > 記事詳細  >  > 3ページ目

“『ぼのぼの』愛”に満ちた新作アニメ『ぼのぼの』。原作者・いがらしみきお×監督・山口秀憲×主題歌担当・モノブライト桃野陽介インタビュー

2016.04.01

(C)いがらしみきお / 竹書房・フジテレビ・エイケン

――せっかくの機会ですので、桃野さんはモノブライトファンの方へ『ぼのぼの』をオススメするコメントを、一方いがらし先生からは『ぼのぼの』ファンの方へモノブライトさんを応援するコメントをいただけますか?

桃野 僕が生まれ育った北海道・根室市は漁師の街であり、酪農も盛んで、山もあります。ラッコもシマリスもアライグマもいるんです。だから『ぼのぼの』には原体験を感じているんです。今回、歌の話をいただいた時も、日本にいるミュージシャンの中で自分にしか書けないんだって使命感に駆られたんですよね。あの環境で過ごしてきたから、自分が一番合っているだろう、と思っていました。モノブライトを応援してくれる方はこの曲を聞いた時に、何も言わなくとも僕ららしさを感じてくれると思っていますし、自然とアニメを見たり、マンガを読んでくれるんじゃないかな。ロックをやる前の僕の根本にある感覚がマンガとつながっていたりするはずなので、そこを見つけて楽しんでほしいですね。

いがらし モノブライトさんの音楽と、『ぼのぼの』の世界観にはズレがあると思います。だけど、それは桃野さんが自分でモノブライトという音楽を作り上げている。だけど、子どもの頃から『ぼのぼの』を好きだった桃野さんには、必ずどこかに『ぼのぼの』らしさが残っていると思うんですよ。ずっと残っているものが楽曲として出てくると思うんです。具体的にどのあたりが「ぼのぼのらしさなのか」と言われたら困るけど、でも、どこかで混じり合ってるんだと思います。僕、モノブライトさんのアルバムを3枚ほど買ったんですよ。そしたらあまりにも分厚い音だったからビックリして。

桃野 そうですね。今回の楽曲で今後の方向性を心配されました(笑)

いがらし だから今回の「bonobonoする」という楽曲は、ものすごいチャレンジだったのかなって思ったんですね。

山口 バンドの音楽の方向性を揺るがす問題作になるかもしれませんよね(笑)

いがらし ああいう分厚い感じの曲は今まで聞いたことがなかったんですよ。新しい世界だなって思いました。それはそれでモノブライトさんの完成された世界だと思うんですけど、僕は桃野さんにはアコースティックな世界観のアルバムを1枚作ってほしいなと思っています。

桃野 アコースティックアルバムですか……。確かに、作る予定はないですね(笑)

いがらし 私、ミュージシャンの方に変なことを言ってしまうので、嫌われちゃうんじゃないかって(笑)。映画の時も主題歌を担当したゴンチチさんに「今回はハワイアンでやってください」って無茶苦茶言ったことがあったんです。それでも意見を取り入れてウクレレでやっていただいたんですよ。モノブライトさんにはアコースティックアルバムに期待したいですね。

桃野 先ほど先生には新しいアルバム(※4月20日発売「Bright Ground Music」)をお渡ししたのですが、これも全然アコースティックじゃないです(笑)

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング