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【コミケ89】「オリンピックまでは議員を続けたい」次回コミケは参院選後 名物となった山田太郎参議院議員の会場前演説は次回もあるのか?

2016.01.04

「こういった問題をやっていると“ポルノ議員”と非難されます。でも、エロは人間の自然の営みじゃないですか。それを大人が若者に教えないといけない。何しろ、セックスレスの時代なんですから。エロだからグロだからダメといいますけどね、そのまま真似をするバカはいない。コミケをやってる年末年始やお盆に性犯罪が増えるんですか! ポルノを推奨しているんじゃない。おかしいと思うから取り組んでるんです。こういうのをダブーにしたらダメなんですよ」

 演説する山田議員の前を何度も通り過ぎていったのは『緋弾のアリア』の宣伝トラック。そこに描かれたイラストと「風穴を~」というキャッチを見た山田議員は、すぐに演説のネタに取り込む。

「何に風穴を開けるんだかわかりませんけどねえ、今の日本は水着を描いても自由なんです。いい国だと思いませんか!」

 赤ちょうちんで飲んだくれているオッサンのようなネタに、聴衆は拍手したのであった。

 予定時間を15分もオーバーして演説を続けた山田議員は終了後に「参院選がヤバイと話が出ているのではないか」と問うた筆者に、次のように答えた。

「なるようにしかならないと思っています。役割が終わったのであれば去るが、まだやるべき仕事が残っていると思っています。おそらくオリンピックに向けて表現の自由の問題は次々と出てくるでしょう。少なくともオリンピックまでは議員をやりたいと思っています」

 本人も苦しい戦いだと意識している2016年参院選。果たして、次回のコミケでも山田議員の街頭演説を見ることはできるのか?
(文=ルポライター/昼間 たかし http://t-hiruma.jp/

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