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脱スマホ&ソーシャルで浮上するソニーと任天堂、苦境のグリーとミクシィ

2013.10.14

●ミクシィ、通期で赤字転落へ mixiゲーム課金不振で売り上げ大幅減 – ITmedia(10月1日)

 グリーと同様、かつてはこの世の春を謳歌したmixiも、上場以来初となる赤字の連結業績予想を発表した。売上高は前期実績の126億円から大幅に下落し80億円。営業損益が17億円、最終損益は26億円の、いずれも赤字となる見通しだ。

 この転落劇の元凶は、mixiゲームの不振。リニューアルによって課金売上高の拡大を見込んでいたものの、時代の波に乗り遅れたのか、当初の計画を下回って推移。また、広告売上も振るわず、八方塞がりとなっている。今年6月から朝倉祐介氏が社長に就任し、数々の新規事業をリリースしているが、これらの種まきが実を結ぶためには、まだ時間が必要。当面、苦しい戦いを強いられることになるだろう。

 mixiという日本初のSNSを生み出した時代の覇者の凋落に加え、ソーシャルゲームの落日も垣間見えるニュースだ。

●「艦これ」に見る新たなソーシャルゲームの方向性 – ザイ・オンライン(9月20日)

 いま、ゲーム業界でもっぱら話題の中心になっているのが『艦隊これくしょん』(艦これ)。萌えキャラに擬人化した軍艦を集めるシミュレーション型オンラインカードゲームだ。角川ゲームスが開発を行い、DMM.comが運営を行っている。

 『艦これ』には、多くのソーシャルゲームに設定されているようなガチャが存在しない。有料アイテムなどはあるものの、課金をしなくても十分に遊ぶことができるゲームだ。では、どこで利益を確保するのかといえば、角川一流のメディアミックスによるグッズ販売や書籍出版だ。プロモーションとしてゲームを配信し、グッズで刈り取るという新たな手法を試みている。

 そのゲーム性だけではなく、ビジネスモデルの面でも『艦これ』には熱い視線が注がれている。
(文=萩原雄太/かもめマシーン 2013.10.14BJ既出)

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