【中国ニュース】押収フィギュア数はなんと100万点! 総計約45億円の巨大海賊版業者が摘発される
文=中国ニュース取材班
2019.08.19
日本円で約45億円。上海市公安局が大規模な海賊版フィギュア工場を摘発し話題になっています。
この業者は多数の海賊版フィギュアを製造。報道では、『美少女戦士セーラームーン』や『ポケットモンスター』『ONE PIECE』のほか、初音ミク、アイアンマンなどのアメコミキャラクターまで、ありとあらゆる作品の海賊版を製造していたことが明らかになっています。
現地の警察によれば、正規品の場合300〜400元(約4,500〜5,500円)のものが、卸値で30元(約450円)、店頭では70~80元(約1,000〜1,200円)で販売されていたといいます。報道でも粗悪品を販売していたという表現がみられますが、実際に見るからに海賊版と思しきものを売りさばいていたことが、窺えます。
捜査で、この海賊版業者は広州市や東莞市に拠点を置き、9つの生産ラインと3つの倉庫を持つ、巨大な海賊版チェーンであることが明らかに。今回の摘発で25名の関係者が逮捕されたほか、フィギュアの金型が1,200点。約100万点の完成した海賊版が押収されました。
その総額は約3億元にのぼるとされています。日本円にして約45億円にもなる大規模な海賊版業者だったのです。
かつてはニセモノ天国といわれた中国でも著作権侵害に対する摘発は強化されています。ここまで巨大な生産ラインを持っているのならば、ちゃんとライセンスを得て正規の業者になるタイミングもあったと思うのですが……。
(文=中国ニュース取材班)