アニメ『ヴィンランド・サガ』まさかのギャグキャラ登場にほっこり!シリアス路線に潜ませる意外性は吉?第7話

2019.08.19

TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式サイトより

 アマゾンプライムにて世界配信が決定、そして日本ではNHKでの放送!かなり力の入ったアニメ『ヴィンランド・サガ』第7話がオンエアされた。

 イングランド軍との戦争から一時撤退したアシェラッド兵団。

 期待していた稼ぎ場を失った彼らは、ある日、フランク族同士の小競り合いを発見する。

 アシェラッドは土豪の本拠地であるこの場所で宝を奪おうと画策し、トルフィンを軍使として向かわせ参戦することに。

 トルフィンは16歳になっていた。その目は冷たく、立派なヴァイキングの一員となっていた。

 今週も時間の流れが思い切り凝縮されていた。トルフィンがアシェラッド兵団に入って数年が立ち、16歳になったトルフィン。もう昔の面影は薄れ、目が冷たく鋭くなっていた。アシェラッド兵団の中でも作戦の時に大役を任されるほどに強くなり人を殺すことにもなんの抵抗も示さなくなっていた。

 しかし彼の中の復讐の火は消えず、何度も何度も宿敵のアシェラッドに決闘を申し込む。しかしそれを何度も適当な言葉で反故にされたまま、ここまできてしまったようだ。今回は引き下がらずに再度決闘を申し込むも、兜首をとってこなければ相手にできないと言われる。トルフィンは軍使として参戦し、そこからは兜首をとることだけを目標にし行動するのであった。
 
 潜り込んだ先のフランク族長がかなり濃いキャラだ。ギャグが一切ない作品かと思ったが、こんなギャグキャラを仕込んでくるとは……。この色濃いキャラクターも今回の話だけというのはもったいないが、これから先も色々こういう予想を裏切るキャラクターが出てきてほしい。

 トルフィンの強さももちろん、アシェラッド兵団の強さも度肝を抜かされた。彼らは陸地を船で駆け抜けるという荒業に出て完全に敵の裏をかいて殲滅強奪を成功させる。獲物の半分を山分けという約束の内訳は勝利という栄誉だけを相手に、自分たちは財宝を強奪して颯爽と去っていた。

 トルフィンは兜首を仕留め、その首をアシェラッドの目の前に差し出し再度決闘を申し込む。かくして約束は交わされた。次週には決闘が行われるのだろうか。
  
 ストイックなほどにシリアス路線を貫いている中で今回のキャラクターのようなのもでてくるのだという意外性も感じられてとても面白かった。長い作品になるだろうからひねりを入れてみせてくれる今後の展開にも期待したい。
(文=三澤凛)

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