『アリスと蔵六』最終回 少女が腹巻きで守られてるのはいい世界。神原作を神アニメ化、とにかく最高でした
編集部
2017.06.26
SF、哲学などの要素が詰まった難解で濃厚な原作を、オリジナル要素を入れつつ「子どもの成長」を軸に一切ブレずにアニメ化した作品だった。
「曲がったことが大嫌い」な蔵六は、ひっくり返せば「まっすぐなことが大好き」なわけで。この作品はまっすぐに、日常の細かなところまで、紗名の成長をひたすら見つめ続けていた。
紗名がずっと最後まで腹巻きをしていたのは、それが蔵六の思いやり・温かさそのものだからだ。
世界がどうなるかはわからない。けれども内藤が言うように「子どもが元気だったら、それはいい世界」なら、紗名が腹を温めて健康な樫村家は、間違いなくステキな家だ。
二期があることを、期待しています。