『エロマンガ先生』9話 渾身の水着回。山田エルフがド直球に正宗を口説いてるんだが
2017.06.05
──アニメヒロインの呂布か、弁慶か、ガッツなのか。萌えの大剣を振り回し、我々アニメオタクをぶった斬っていくスーパーヒロイン・山田エルフの無双回! かーずSPによる『エロマンガ先生』(TOKYO MXほか)の全裸レビュー、いや全話レビュー。今週は肌色多めのサービス水着回。ずっとエルフのターンですよ! ここまでのレビュー
■エルフとムラマサの水着姿、布面積が少なくてマジ神回
山田エルフ(やまだ エルフ/演:高橋未奈美)の提案で、南の島で執筆合宿をすることになった和泉正宗(いずみ まさむね/演:松岡禎丞)たち。砂浜に現れたエルフの水着がキワドイです。下乳も谷間もバッチリ見えてる極小面積、半ケツになっている過激な水着で正宗を悩殺。それでも下品にはなっていないのは、素材の美しさでしょう。プリティさを全面に押し出しつつも、ほどよいエロスに平静じゃいられません。ウインクしながら、
「わたしとアンタの二人きり。みんなが来るまで一緒に遊びましょう」
はい速攻で萌え死にましたっ! 「日焼け止め塗って」とお願いするエルフは手ブラ。うつ伏せになるとおっぱいが床にムニュって変形。もしかしてこれ、いかがわしいイメージビデオでは……?
「あたしの美しくも幼い肉体に、その催淫効果のあるいやらしい粘液を、思うさま塗りたくるがいいわ」
エロゲーかっ! エルフ先生、作家だけあって語彙が豊富でオモロい。今週もフェチと萌えとギャグの配分が絶妙のバランスで最高です。下ネタですけど。
「そうはさせん!」
千寿ムラマサ(せんじゅ ムラマサ/演:大西沙織)も露出度の高いビキニでエルフに対抗してきました。和服で目立ってませんが、かなりの隠れ巨乳であることが判明。エルフ以上に色々とはみ出しちゃってて、肉感的なムチムチっぷりがたまりません。えーと、そろそろ児ポ法の出番ですか?
萌えアニメには、水着回という素晴らしい慣例があります。ですが水着回が中盤にある場合、作画スケジュールの遅れで残念な絵になることもしばしば。「せっかくのヒロイン水着回なのにっ!」という血涙を何度流したことか。『エロマンガ先生』ははたしてどうだったのか。控えめに言って神回ってやつでした。
■女湯のエルフの様子は、コミカライズにて
アニメ業界では水着回と並ぶサービス回と言われる、温泉(お風呂)回もBパートで投入してきました。でも男湯だけどねっ! 正宗とエルフのお兄さん・山田 クリス(やまだ クリス/演:山下誠一郎)が二人きりで入浴しています。先程の妹(エルフ)への催淫ローションもバッチリ目撃された後です。き、気まずいっ。ちなみに山田クリス。原作3巻インタビュー(リンク先、ネタバレあり)で訊いたところ、
伏見:エルフの兄貴をどういうキャラにしようかと悩んでいた時に、ちょうど『ホビット』を観たんですよ。
『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフの王子「レゴラス」が元ネタらしいです。
湯船に浸かりながら、クリスと正宗がエルフの話で盛り上がってます。
「バカっすね」
壁がメリメリッ。もちろんこの音。女湯のエルフが覗いていて側耳立てています。小説とアニメでは女湯のエルフの様子はわかりませんでした。ですが漫画版『エロマンガ先生』では唯一、仕切り壁から覗いているエルフの後頭部が拝めます(5巻の31話)。小説、アニメ、マンガ。それぞれに長所がある理想的なメディアミックスだと感じます。
■エルフの魅力がストップ高 もうエルフと結婚してゴールでいいでしょ
「もし俺に好きな人がいなかったら、もう五回くらい惚れていると思いますよ」
エルフがばっちり聞いていたこのセリフ。出口で顔を見合わせるやいなや、顔を真っ赤にして退散します。水着では大胆に、正宗の本心を聞いてシャイに。この表情の変化。日頃の自信満々な態度とのギャップでキュン死します。トドメに、ホタルが舞う幻想的な泉で大胆な告白。
「アンタ、わたしのお婿さん候補だから!」
正宗、代わってくれ! 俺と結婚してくれーっ!
照れながら、でも自信たっぷりに、「惚れさせてみせる」と宣言します。『エロマンガ先生』は、正宗も、エルフも、ムラマサも、好きな相手に直球でグイグイ押してきます。みんなが本心を隠さずに告白します。その潔さ、純粋さに、すごく好感が持てるんですよね。
エルフは正宗とムラマサの勝負で手助けしたり、打ち上げパーティを仕切ったり、面倒見の良いお姉さんタイプの一面があります。さらに、エルフは全力で人生を楽しんでます。仕事も正宗を口説くのも常にフルパワー。島まで連れてきて、秘密の場所に意中の相手を連れてくる労力もいとわない。何事にも本気を出すエルフの前向きな姿勢は、すごく刺激を受けます。ついでに全裸大好きでエロにも理解があって、イタイ中二病気質も一緒に楽しくはしゃげそう。
今回、エルフの過去が明らかになりました。幼い頃からの花嫁修業の数々。「やる気マックスファイヤー」以外は仕事しないと豪語しているので天才肌に見えますが、根底は努力家なんです。
今までずっと『エロマンガ先生』は紗霧の可愛らしさに焦点を当ててきました。ですがエルフも全然負けてません。紗霧と互角に渡り合えるライバルらしい強力なエピソード。ラストのタイトルロゴも『山田エルフ大先生』に変更されていたエルフ回。1200%堪能いたしましたっ!
(文/かーずSP)