大盛況だった『けもフレ』ブースに、“超大人”なN高生徒…「ニコニコ超会議2017」ブースの裏側を取材してきた

2017.05.10

 今年も例年通り突拍子もない企画が集まり、盛り上がった「ニコニコ超会議2017」(4月29日、30日)。その中から、気になるブースの“裏側”を取材して来た。

■入場開始早々から込み合うジャパリパーク

超会議でも「すごーい!」人気

 入場開始早々から込み合っていたのが、今、大ブームとなっているアニメ『けものフレンズ』のジャパリパークさばんなちほーを、だいたい再現した「超体験エリア 『けものフレンズ』~アニメの世界を超体験~(超アニメエリア)」だ。

 かばんやサーバルをはじめ、アライグマ、PPPなどが、青空が清々しいさばんなちほーに集う。来場者は、3分間の制限時間内でフレンズたちとの記念撮影ができるのだ。担当者いわく、「どんな格好をしていただいてもOKです」とのこと。

 さばんなちほーを再現するにあたってこだわった点は、「キャラクターと一緒にどれだけ楽しめるか、というところ」だという。「ファンがキャラクターと一緒に、どうやってさばんなちほーに入り込むのかというところに注力しています。アニメが大好きなファンが多い作品なので、ファンをがっかりさせず、楽しんでいただけるブースを目指しました」と担当者。その思いはしっかりファンに伝わっているようで、入場が始まって30分と経たないのに、すでにブースは20分待ち。「予想よりも、若干多いですね」と、その盛況ぶりに納得の様子だった。

■実は学習参考書との相性が良いボカロ

ボカロは参考書との相性が良い!?

「超ボーカロイドエリア」で、学習参考書を販売していたのは、「株式会社 学研プラス」のブースだ。一見、超会議とは無縁そうだが、そこで販売していたのは、ボーカロイドとコラボレーションした中学生向けの参考書(『ボカロで覚える』シリーズ)だった。カラオケの人気ランキングなどを見るとボーカロイドの曲がランクインしており、ボーカロイドは一部の趣味ではなく、中学生の間でも認知も広がったため、目を付けたと話す担当者。

「用語や英単語をたくさん覚えなければならないとき、好きな歌詞に用語が入っていると覚えやすいですし、好きな物だと飲み込みも良くなるので、ボカロは参考書との相性が良いと思います。また、PV映像では覚えるべき単語が歌詞で表示され、耳だけでなく目からも刺激が入ってくるので、実は教材の手法としてもピッタリなんですよ」と話す。実際、購入者からは、苦手意識を持っていたのに、スッと頭に入ってきたという感想が多いそうだ。普通の参考書は年に1万部売れればヒットというところ、このボーカロイドとコラボした参考書はシリーズ4冊合わせて、年に50万部ぐらい売れているという。子どもたちの勉強スタイルも、時代に合わせてどんどん変化しているようだ。

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