ますます注目を浴びるドローン! 最新ドローン展示会と白熱のドローンレースが同時開催
2016.12.17
VR、ARと並んで成長分野であるドローンは、今日ますます注目を集めている。昨今はドローン関連の国際的なイベントも多く行なわれるようになったが、先日は企業ブースの展示に加えてドローンレースを組み合わせた展示会が開催されている。
■展示会とドローンレースの合体
12月9、10日と2日間に渡り米カリフォルニア州のロサンゼルス・コンベンションセンターで開催されたドローン展示会が「International Drone Expo」、通称「IDE」である。2014年に開催して好評を博し、今年で3回目を数える「IDE」だが、今回も100社を越えるブースで最新のドローンと関連機器が展示されて活況を呈した。開催期間中、スピーチを行なった業界人は80人にも及び、50もの会議が開かれたということだ。
そして今回の展示会は、これまでにない新基軸が加わった。会場内でドローンレースが同時に開催されたのである。ドローンに取り付けられたカメラの映像を見て操作するファーストパーソン・ビュー(FPV)方式のドローンレースである「MultiGP Drone Racing Championship」シリーズ戦の予選と決勝が2日間に渡って行なわれたのだ。
アメリカのトップクラスのFPVレーサーが凌ぎを削ったレースは、9日にノックダウン形式の予選が行なわれ、10日に決勝が行なわれた。ドローンのスピードは時速130km(時速80マイル)にも達するということだ。屋内に設けらたレースコースは、なるべく観戦しやすいようにレイアウトされたという。
FPV方式のドローンレースでは、レーサーはゴーグル型のディスプレイを装着し、まさにドローンに“搭乗”した視界から操作する。歴戦のツワモノが何人も参加したレースだったが、2日間のバトルで見事に優勝の栄冠を勝ち取ったのは“フライング・ベアー”ことケン・ロー氏。続いて“DroBotracer”ことアストン・ガンブル氏、3位には“Rhodehunter”ことジャロアッド・ローズ氏だ。また廉価普及モデルのドローンで競う「CONNEX」クラスでは、バプー・マデュ氏が優勝した。レースはドローンの性能とパフォーマンスを目の当たりにする格好の機会である。今後はこのような展示会とレースの合同イベントが増えてくるのかもしれない。