【コミケ89】まだ勢いが衰えない! 『艦これ』は2016年どう化けるのか?

2016.01.05

 今回、2日目の取材では時間をかけて『艦これ』のエリアを一通り見てみようと思ったのだが、ほとんど「修行」であった。これまで、3日目の欲望に満ちた大混雑には慣れっこだったが、『艦これ』が配置されたエリアの、行くことも戻ることもできない混雑には、3日目のそれとは違う何かが確実にあった。

 実は、筆者は鹿島がドロップする前に資材も尽きて心が折れてから『艦これ』にログインしていない。きっと、多くの「提督」たちが着任することから遠ざかっていると思う。

 それでも『艦これ』に対する「愛」は冷めない。筆者が今でも愛して止まない『東方』が隆盛を誇った時も、同様だったと思う。ご存じの通り『東方』をeasyモード以上でクリアするのは至難の業。ゆえに情報の多くはゲーム本編よりも、同人や各種の情報サイトや動画サイトを通じて知った者が多かったはずだ。

 気がつけば『艦これ』も、そうした形で情報を得ているほうが多い(たまに、同人に登場する艦娘が誰だかわからない時はwikiを利用しています)。

 すなわち、各々のユーザーの艦娘に対する「愛」が『艦これ』が伸び続ける最大の要因になっているのだろう。その意味で、二次創作の設定まで取り入れたテレビアニメの手法は、正しかったとも思えてきた。続編は、また作品が伸びるか沈むかの新たなターニングポイントになるだろう。とりあえず筆者は、3月のコミケSPの時の取材で「違う艦娘の役をやりたい」と話していた上坂すみれが、誰の役をやることになるのかに注目している。
(文=ルポライター/昼間 たかし http://t-hiruma.jp/

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