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13歳が『GTA5』をプレイできるとパワポ資料を作って主張した“奇跡のプレゼン”

2015.11.18

■2種類の結論を用意していた少年のリアルな現状認識に驚かされる

 両親を驚嘆させた少年はさらに畳み掛ける。ゲーム内の登場人物の話し口調はあまり(かなり?)お行儀が良くないものであるのだが、そのような罵り言葉は「ノイズキャンセリングヘッドホン」で聞けないようにできると説明し、これまで遊んだゲームにはない世界を楽しめるこの『GTA5』は購入する価値のあるゲームであること、また63%以上のティーンエイジャーが日常的にビデオゲームをしているという統計も引き合いに出して説得を続けた。

 少年が欲しいのがXbox版(360かOneかは不明)のようだが、このプレゼンの時点でキャンペーン価格になっていたようで、今なら少年の手持ちのお金で購入できるので両親には金銭的負担をかけないし、良くできたゲームなので少なくとも1年は飽きずに楽しめるので結果的に利益(小遣いの節約)になる点にも言及している。また、もし買うのを許してくれたら母親へ小言を言うのを止めるなんていうことも……。

 そして面白いのはこの説得が功を奏するのか否か、どちらのケースが来てもいいように予め2パターンの締めの文章を用意していた点だ。ということは、ここまで入念にプレゼン資料を作った少年だったが、両親を説得する絶対的な自信はなかったということになる。しかしこれもまた、決して浮ついた考えで起した行動ではないという、少年のリアルな現状認識を表すものなのかもしれない。

 このプレゼンが成功したのかどうかは、この家族以外には知り得ないことになるが(!)、我が子の用意周到な説得に感銘を受けたマイケル・シェムセンさんは、動画投稿サイト「Imgur」にこの“プレゼン資料”の画像を投稿して注目を集めることになったのだ。少なくともこの少年の精神年齢が並の18歳以上であることが証明されたということになりそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Time
http://time.com/4092565/gta-v-powerpoint/

・Imgur
http://imgur.com/a/pAFKU

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