ソーシャルゲームメーカー・ネクストリーの破産は『まどマギ』のせい!?

2015.11.15

モバゲー『魔法少女まどか☆マギカ Plus』より。

 寒風吹きすさぶこの時期、またひとつのゲームメーカー破産のニュースが到着した。11日、スマートフォンアプリ向けソーシャルゲームの企画・開発・運営を中心に行ってきた、株式会社ネクストリーとその関連2社が破産開始決定を受けた。このニュースを受け、なぜか一部アニメファンから「『まどマギ』がいつまで経っても続編を作らないから……」と嘆きの声が上がっている。

 ネクストリーは『魔法少女まどか☆マギカ(以下『まどマギ』)』、『青の祓魔師』、『ハヤテのごとく!』、『ビビットレッド・オペレーション』といったアニメ・マンガの版権を生かしたゲームを開発していたが、ヒット作に恵まれず、事業継続を断念。

 おたぽるでも「アプリゲーム情報【アプリメント】」で紹介しているように、日々大量に新作アプリが誕生しているだけに、廃れてサービスを停止するゲームもあれば、倒産してしまうメーカーが出てしまうのは当然といえば当然だろう。だが、『まどマギ』というビッグタイトルを抱えていながらの破産に、ネット上の『まどマギ』ファンが鋭く反応。

「ネームバリューに頼って、つまらんゲームばっかだったから当然」「『魔法少女まどか☆マギカ Plus』も、もっとまともなゲームだったらもう少し耐えられたんだろうけど」と、ネクストリーのゲームの完成度を指摘する声もある一方で、「版権ゲームなんて元ネタの話題性がなくなれば、そりゃ潰れるだろ」「なんもかんも、『まどマギ』続編が出ないのが悪い」とファンの矛先は『まどマギ』アニメ側へ飛び火。

 アニメ『まどマギ』、現状での最新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』は2013年10月26日公開なので、もう丸2年以上経過している。今年4月発売の「まんがタイムきらら☆マギカ」5月号(芳文社)で掲載された対談企画で、アニプレックスの岩上敦宏プロデューサーが「ファンディスクを作りたい」、一方の新房昭之総監督は「(スピンオフコミック)『巴マミの平凡な日常』をアニメ化したい」と語っていたりするが、その後、具体的な進展はないようだ。

「まんがタイムきらら☆マギカ」では新しく『魔法少女まどか☆マギカ [魔獣編]』が7月号から連載をスタート。アニメ劇場版の[前後編]と[新編]を繋ぐ物語が語られていたりもするが、続編を作るとしたら『[新編] 叛逆の物語』で描かれたラストから、どう物語を展開すべきか、ファンの間でも意見は分かれるところ。いろいろと難しいのだろうが、“続編”を諦めきれないファンのため、そして第2第3のネクストリーが生まれないためにも、制作陣に期待したいが……。

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