『T&B』がハリウッドで実写化! 意外に“歓迎派”が多いワケとは……!?

2015.10.13

劇場版『TIGER & BUNNY The Rising』公式サイトより。

 人気アニメ『TIGER & BUNNY(以下『T&B』)』シリーズが、ハリウッドで実写映画化決定! アメリカで開催されていたイベント「ニューヨーク・コミコン」にて、株式会社 All Nippon Entertainment Works が映画『ビューティフル・マインド』などで知られるロン・ハワード監督率いるイマジン・エンターテインメントと、株式会社バンダイナムコピクチャーズと共に製作することを明らかにした。

『T&B』は、監督:さとうけいいち、シリーズ構成:西田征史、キャラクター原案・ヒーローデザイン:桂正和、制作:サンライズらの手によって2011年4月~9月に放送。特殊能力“NEXT”を持つヒーローたちが、各企業の援助のもと活躍する珍しい設定を生かし、softbankや牛角といった実在の企業ロゴが作中に登場するいう目新しさや、中年ヒーローで主人公の鏑木・T・虎徹をはじめとする個性的な各キャラクターの魅力。さらに虎徹とバディを組む、ルーキーのバーナビー・ブルックスJr.とのコンビの凹凸ぶりや掛け合いによって、特に熱狂的な女性ファンを獲得。『The Beginning』(12年)、『The Rising』(14年)と2本の劇場版が製作されたほか、コミック、ノベライズ化、各企業のコラボ商品も展開されるなどの大ヒットとなった。

 その『T&B』実写化とあって、当然ネット上では多くのファンから様々な反応が見られるが、概して肯定的な意見が多いようだ。人気アニメの実写化となれば、いつもならばキャスティングなどを巡って賛否両論が巻き起こるものだが……。

「『T&B』はもともと、アメコミの影響を感じる作風ですし、物語の舞台・シュテルンビルトもニューヨーク風の、さまざまな人種が混在する都市として描かれています。それにブルーローズ(カリーナ・ライル)、スカイハイ(キース・グッドマン)、ロックバイソン(アントニオ・ロペス)といった一部のキャラクターたちが、ハリウッドで活躍する俳優たちをモデルとしているのは、見ればわかりますからね。その辺のこともあって、ハリウッドでの実写化に抵抗が少ないんでしょう。舞台版は成功しましたけれど、これが国内で実写映画化だったら、それなりに反対も多かったと思いますが」(アニメ誌ライター)

 さらに『The Rising』公開以降、アニメに目立つ動きがないこと、TVシリーズで監督を務めたさとうけいいちが、劇場版2作では監督を務めていないことも相まって、ファンの“ハリウッドで実写化”歓迎を促した格好となったようだ。果たしてどんな『T&B』を、我々は拝めるのか。期待して続報を待ちたい。

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