ゲームセンター不況に負けない!? クレーンゲームにメダル落とし、ジャンケンマシンを自作するマニアたち

2014.09.28

参考画像:電撃ARCADE ゲームVol.44(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

 今年4月からの増税の影響などもあり、ゲームセンターの苦境が伝えられることも多い。そんな中、9月26日放送の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)では、手作りでアーケードゲームを製作する趣味人たちを集めた企画「東京TEZUKURIゲームショー」を開催。先日18日~21日まで行われていた「東京ゲームショウ 2014」を彷彿とさせる同企画では、アーケードゲーム筐体を自作して楽しんでいる15歳~40歳までの男性4人が登場し、それぞれの自慢のゲームを披露していた。

 最初に登場したのはクレーンゲームを製作した20歳の男性。この筐体は収納用のカラーボックスを利用したもので、手作り感とチープ感満載のマシン。アームのパワー不足か景品のお菓子がなかなか掴めず、最終的に景品をぬいぐるみにチェンジ。こちらは掴めたものの、出口が小さすぎて景品が落ちないという手作りならではのアクシデントも。また、このゲームの景品の出し入れには鍵が必要になるが、必要以上に鍵がジャラジャラついた束を取り出して、ゲームセンターの店員のような雰囲気を出すという演出もあった。

 次に登場したのは、メダル落としゲームを自作している40歳の男性。こちらはどっしりとした作りの本格仕様で、メダルゲーム大好きのマキシマムザホルモンのダイスケはんとナヲがチャレンジ。メダルを落とすまで苦労したがどうにか数枚をゲット。タモリが開発者に「コツはあるんですか?」と尋ねると、開発者は「絶対、最終的には負けます(メダルがなくなる)」とコメントするなど、メダルゲームのシビアな一面も垣間見せた。

 3番目に登場したのは、五円玉をはじいてゴールを目指す「東北新幹線ゲーム」と「ジャンケンサンゲーム」を自作した30歳の男性。かつての駄菓子屋などでもお馴染みの「東北新幹線ゲーム」は、ゴールすると景品が自動的に出る仕組みになっており、鉄道マニアのタモリが挑戦。タモリはゴールできなかったものの、ナヲが一回目で見事ゴールし、景品をゲットした。一方の「ジャンケンサンゲーム」は“ジャンケンポンッ!”の掛け声でお馴染みの名機『ジャンケンマン』を再現したもの。独特の音声は出なかったが、その本格的な再現に番組出演者も賞賛の声を挙げていた。

 最後に登場したのは最年少15歳の高校一年生の少年。彼が作ったのはジャックポット付きのメダル落としゲーム。このゲームは、ビー玉でのルーレット機能を搭載した凝った仕組み。この少年も最初のクレーンゲーム製作者と同様に“鍵束”を持っており、自作のゲーム機制作者共通のこだわりをうかがわせた。

 番組では、最後の少年が優勝を飾り、将来はジャパネットタカタを目標としつつ、ゲーム機を作る会社の社長になりたいと、大きな抱負を語っていた。

 ゲームセンター離れが叫ばれるものの、アーケードゲームには彼らのような熱狂的なファンを生み出すほどの魅力があるはず。今回登場した自作ゲーム機はどれも制作費6千円~2万円と意外と安価なので、興味を持った人は一度自作にチャレンジしてみると、改めてアーケードゲームの魅力を発見できるかもしれない。

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