新メンバーもステージデビュー！　アフィリア・サーガとバクステ外神田一丁目のライブで見えた、それぞれが目指す世界観

　再びバクステ外神田一丁目のターンになると、メンバーの自己紹介が始まった。「せっかくなので、私が紹介させていただきます」と広沢麻衣。メンバーのキャッチフレーズを言い、テンポよく次々と紹介していく。しかし、紹介されるメンバーは、自分のキャッチフレーズの振付のタイミングが、どんどん進む紹介とテンポが微妙に合わない。メンバーが広沢麻衣をちらちと見ながら、うまくタイミングを併せようとして、ちょっとぎこちない動きになっていたのが、なんともかわいらしかった。そして、アイドルを目指しながらバイトをする彼女たちの姿を描いたメジャーデビュー曲「バイトファイター」から、「アイドルがクラスメイトなのに、気付かないキミ達は情弱乙でしょ」「今夜も…」“アイドル“という存在を歌う曲が続き、最後はラブソングの「Oh my destiny」でステージを終えた。

　交代でアフィリア・サーガが登場すると、そこには新メンバーのアリス・ローゼン、ナナ・ドロップ・ビジュー、ミュナ・シュリータの姿が！「新メンバーにとっては、初めてのステージです。新メンバーも加わった新生アフィリアを、みなさん応援してください！」とメンバーが観客に呼びかけ、アフィリア・サーガのデビューシングルより「ルミナスの泉」を歌う。“アフィリア・サーガは、ここから新しい物語がスタートする”、そんな決意が伝わる選曲だ。続く、「聖ナルwktkノ星」の後は、MCへ。「先輩から後輩になりました、ナナです」「新メンバーのアリスです。長いツインテールがチャームポイントなので、覚えてください！」「新メンバーのミュナです。“ミュナちぃ”です」と、新メンバーの自己紹介も初披露。そして、盛り上がっていたバクステ外神田一丁目のステージに負けていられないと意気込み、「Happy! Puppy!」「恋のWizard百年戦争」とアップテンポな2曲で会場を盛り上げた。

　最後は、アフィリア・サーガのユカフィン･ドールが、「交互に歌ってきて、まだバクステちゃんに会ってないじゃん！」と言って、アフィリア・サーガとバクステ外神田一丁目のコラボレーションへ。ここで、足の怪我でステージに立てなかった、アフィリア・サーガの新メンバー、ラブ・ベリー・ジャンヌも登場。観客のコールもいっそう熱く激しくなる中、出演者全員で「飛行実習〜Learn To Fly〜」を大合唱。ステージでは、アフィリア・サーガのメンバーが、積極的にバクステ外神田一丁目のメンバーを前へ出してあげている姿が、“お姉さん”という感じで印象的だった。

　こうして、“あっという間”に終わってしまったツーマンライブ。「最後に歌った「飛行実習〜Learn To Fly〜」をアフィリアさんと、会場のみなさんと歌えてうれしかったです」とバクステ外神田一丁目の広沢麻衣。有田りあも「大好きなアフィリアさんとライブができて、プロデューサー（バクステ外神田一丁目のファン）のみなさんもそうですが、先輩（アフィリア・サーガのファン）方も温かく迎えてくれて光栄でした」とコメントする。アフィリア・サーガのルイズ･スフォルツアも、「3rdワンマンライブの時に、一丁目さんがオープニングアクトをしてくださっていたんですよ。ツーマンライブをすることをずっと願っていたので、今日、叶ってうれしかったです」と、バクステ外神田一丁目とのツーマンライブへの想いを語り、大盛況のうちに、「MagicSong ～ Autumn」は幕を閉じた。

　今回のライブでは、王道アイドルソングやアイドルを目指す自分たちの姿を歌う、バクステ外神田一丁目と、ファンタシーな“アフィリア王国”の世界を歌う、アフィリア・サーガという、2組のグループの目指す方向性が明確になったと言える。これからも、それぞれのグループが持つ世界観を、どんどん広げて欲しいものだ。そして、アフィリア・サーガとバクステ外神田一丁目が仲の良いグループということは変わらない。アフィリア・サーガ3rdワンマンライブでのオープニングアクト、今回のツーマンライブに続き、次はどんなコラボレーションをみせてくれるのか、今後の展開が楽しみだ。
（取材・文／桜井飛鳥）

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