“あの”田中圭一が真面目な連載をスタート!? ちばてつやの息子に手塚治虫の娘も登場し、秘話を語る

2014.06.19

 手塚治虫氏の絵柄で下ネタを連発する『神罰』(イースト・プレス)や、近年では松本零士氏の画風まで習得し『宇宙戦艦ヤマト2199』の同人誌を頒布するなど、神や訴訟をも恐れぬスタイルでマンガ界にその(悪?)名を轟かせるマンガ家・田中圭一氏。そんな田中氏の新連載『ペンと箸 ―漫画家の好物―』が、今年5月より「ぐるなび」にて開始された。

 この連載では田中K一(マンガ内での田中圭一)がインタビュアーとなり、著名なマンガ家を父に持つ息子・娘をゲストに、縁のある料理と共に父との思い出を語ってもらうグルメレポートマンガ。

 5月に公開された第1回では、マンガ界の巨匠・ちばてつや氏の息子である千葉修平氏が登場。千葉修平氏は、ちばてつや氏と共に文星芸術大学で教壇に立っているとのことで、ちば氏の生徒に対する甲斐甲斐しさや、ちば氏が電車で車内の人をスケッチする際のエピソードなどが、「お気に入り料理」と共に紹介され、ちば氏の人柄を改めて浮き彫りにしていた。

 ……って、あれ? マンガ内でも言われている通り、本連載は「田中圭一のマンガとは思えない」良い話が展開されている。えげつない下ネタも完全に影を潜めていて、なぜこのマンガを田中氏がやっているのか、疑問に思うほど。そこで、本連載が始まる経緯を田中氏本人に聞いてみた。

田中圭一(以下、田中) ぐるなびさんから「食べ物に関するマンガ連載を」という依頼があって、ボクにしかできないグルメマンガって。

 なるほど、今回の連載はその破天荒なスタイルでマンガ業界から愛されてきた田中氏だからこそできる企画のよう。今後も偉大なマンガ家の“父としての顔”など、なかなか知ることのできないマンガ家のマル秘エピソードが明かされるという。そして、本日公開された第2回ではなんと……!

田中 第2回では、手塚治虫先生のご息女・手塚るみ子さんに登場してもらっています。るみ子さんには、「漫画の神」ではない「一家の父」としての手塚治虫さんについて、思い出のエピソードなどを語っていただきました。また、今年3月に話題となった、25年ぶりに発見された手塚先生の“開かずの引き出し”の中身について、どこにも公表されていない新事実についても聞いています。そして最後に、なぜこのタイミングで引き出しから「あのような画像」が発見されたのか、手塚るみ子さんの推測が語られています。手塚ファンならずとも気になる情報ばかりです!

 ちばてつや氏に手塚治虫氏、大物マンガ家の素顔をその子女の口から語ってもらうという貴重な連載。第3回目のゲストとしては赤塚不二夫氏のご息女、赤塚りえ子さんを予定しているという。果たして今度はどんな秘話が明かされるのか? そして、田中氏の“伝家の宝刀”下ネタ解禁はあるのか? その行方と共に注目したい。
(取材・文/編集部)

■【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】
第一話:ちばてつやの「こづゆ」
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/1337
第二話:手塚治虫の「チョコレート」
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/1380

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