「アイなめ!」 第3回

「アイドル=フリフリの衣装だと思ってたのに……」ひめキュンフルーツ缶・穂乃花の成長と変化

2014.01.13

――昨今のアイドルブームもあり、たくさんのアイドルが生まれ続けています。「ブームだから」だけで語られがちなアイドルですが、そのスタイルや考え方は千差万別。そこで、この連載では、“アイドル自身が考えるアイドルとはなんなのか?” を語ってもらい、アイドルの神髄を探っていきましょう。放送作家エドボルがアイドルたちと共に今、あえて世に問う!「アイドルなめてませんか?」

第3回 ひめキュンフルーツ缶/河野穂乃花編

 第3回に登場いただくのは、昨年末にメジャー第2弾シングル「モラトリアム」がリリースされ、さらに注目を集めている愛媛が生んだ本格ロックアイドル「ひめキュンフルーツ缶」より、河野穂乃花さんです! 2011年に初めてインタビューした時は、引っ込み思案で、キャラクターに迷っていた彼女が、2年間の活動の中で確立した“天使キャラ”などを経て、どのように成長したのでしょうか?

――まずは、あらためてですが、なぜ「ひめキュンフルーツ缶」のオーディションに応募しようと思ったんですか?

穂乃花 えー? なんでだったんですかね(笑)。私、テレビを観るのが好きで、それで芸能界に憧れてて。AKB48さんが有名になって、(アイドルって)いいなって思うようになったんです。その時に、ひめキュンの応募をお母さんが見つけてくれて。それで、応募してみようかな? っていう……。

――3年前に聞いた答えと全く変わってなくて、安心しました。

穂乃花 変わりませんね、これは(笑)。

――もともと、アイドルには憧れがあったということですよね?

穂乃花 はい。ずっとAKBさんをテレビやネットで観てましたね。

――AKBさんのブレイク以降、アイドルという存在を知った感じですか?

穂乃花 その前に、モーニング娘。さんは知ってました。

――ひめキュンにはモーニング娘。が大好きな谷尾桜子さんがいるじゃないですか。以前は、移動中とかにも桜子さん主導でDVDを観てるとおっしゃってましたよね?

穂乃花 観てましたね。ただ、最近は、自分たちの動画を観るようになりました。ライブの時に映像を撮っておいて、終わった後にみんなで観るようになったんです。

――反省会とかするんですか?

穂乃花 しますします。

――いつ頃からやるようになったんですか?

穂乃花 うーん、最近かな? 春ツアーの時くらいからですかね。

――そこは、大きな変化ですよね。

穂乃花 そうですね、変わったと思います。

――ひめキュンのメンバーって、バックヤードでは結構キャッキャしているイメージだったので。

穂乃花 大人になりましたよ(笑)。

――同時に、アイドル色から、ロック色の強い独自の世界観を強めていきましたよね? 明確に変化が表れたのはいつ頃からだったんですか?

穂乃花 (2012年に当時のリーダーを含めた2人が辞めて、7人から)5人になった時じゃないですかね? あそこから、全然違います。

――逆に、ひめキュンの中で、ここはアイドルとして守ろうと思っている部分は?

穂乃花 えー! アイドルとして……ってか、ひめキュンは紛れもなくアイドルだと思ってますよ。

――失礼しました(笑)。では、アイドルとして大切にしている部分は?

穂乃花 ファンとの距離ですかね。

――ひめキュンって、ほかのアイドルグループと比べると、ファンとの距離が近いですよね?

穂乃花 近いですね。

――ライブ後には、ほぼ必ず握手会とかするじゃないですか。それって、大変ではないんですか?

穂乃花 楽しいですよ。ライブの感想とかも直接聞けるし、客観的な意見をもらえるので。

――初めから、握手会も抵抗なかったですか?

穂乃花 いやー、最初はどうしたらいいのかわかんなかったですよ。何を話したらいいのかわかんないですし、でも、ファンがいるっていうことを肌で感じられたのは、うれしかったです。

――最初はファンの皆さんも、探り探りだったんじゃないですかね?

穂乃花 そうかもしれないですね。物販のシステムとかも、何回も何回も変わってますからね。

――私が初めて愛媛で観させてもらった時は、まだゆる〜い感じでやってましたけど、その後、LinQさんの物販システムを導入したり、いろいろ試してましたもんね。そういえば、ひめキュンの皆さんって、ファンの人ともかなりフランクにしゃべってますよね?

穂乃花 (伊賀千晃)社長からも、「敬語を使わずにフランクに話せ」って言われてます。最初と最後は(礼儀として)敬語を使って話せ、と。

――社長が誰よりフランクな人ですからね。

穂乃花 (笑)

――それは、結成当時からの教えなんですか?

穂乃花 最初は、何も言われてなかったんです。でも徐々に、ライブのMCとかも敬語しゃべるなって言われたり、もっと(お客さんと)近くしゃべれって言われるようになりました。

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