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「なんじゃコリャ??」はロマンの味 珍級グルメマニア 119杯目

大盛り丼はもう古い! 手づかみで喰う巨大ローストビーフめし

2019.11.02


 食べる前にキッチンスケールでその重さを測ってみると、ローストビーフの方は400グラムちょうど……。あれ、1キロに全然足りないじゃん⁉︎ アヒージョめしは335グラムと、なんと3分の1しかない。スンマセーン……。

400グラム!
たったの335グラム⁉︎


 でも、一般的なコンビニおにぎりのご飯の重さは100~130グラム程度なので、3~4倍あることになる。これでも巨大おにぎりには違いないぞ。

 気になるのはおにぎりの中身だ。下町の1キロおにぎりは、海苔とおかか中心の様だが、アキバの変わりだねおにぎりはどうか⁉︎ まずはローストビーフめしを和道一文字で真っ二つに。

 すると、中から現れたのはゆで卵。ご飯も薄茶色に色が付いているので、何らかの味が付けられているようだ。

和道一文字は、ゆで卵の端っこをかすめてしまった……


 もうひとつの海老アヒージョめしの方も、中心にはゆで卵が。そして、にんにくや唐辛子のオイルで味付けされたご飯には海老が混ざっている。

 ああ、おにぎりの醍醐味である、かぶりついた時にやっとわかる具のお楽しみが、口にする前に判明してしまった…。お楽しみの半分が終わってしまい、もはや、残る楽しみは味と満腹感しかない。辛抱たまらず、おにぎりの切り身にかぶりついた!

「ん~~、香ばしい!」

 まずかぶりついたのは、ローストビーフの方。肉汁感は感じない肉の匂いからの、香ばしいご飯の香りが口いっぱいに広がった。ローストビーフ用のタレをご飯に染み込ませているようだ。

 実は筆者、ローストビーフにあまりありがたみを感じることがない。理由は、肉の醍醐味である肉汁感のない、薄っぺらな半生の赤身肉のどこを“美味しい”と感じるのか解せないのだ。

 しかし、そんな変わり者の屁理屈はさておいて、肉の風味、ご飯の味、味玉の香りの一体感に、ほっぺたも緩んでしまう。

 次なる、海老アヒージョの方はというと、ニンニクと若干の辛味が移ったオイルの風味のご飯と、プリッとした海老の食感、そして、外側の海苔の香りが、いかにもな海鮮イタリアンを想起させる。

 こっちのゆで卵も味玉になっていて、重要なおかずの役割をきちっと果たしているのだ。

断面図ではただの白めしっぽいが、ちゃんとにんにくと唐辛子のオイルの風味香るアヒージョめしになっている


 今回は残念ながら、2個食べても1キロに満たなかった。しかし、お昼ご飯が1キロおにぎり1個というのはちょっとアレな感じだが、こんなオシャンティーな巨大おにぎりなら、会社の昼休みに食べても、同僚に引かれることはないどころか、お昼休みの話題にもなるのではないだろうか? 

 お腹も満足の巨大おにぎりは、昼過ぎには売り切れになることも多いので、早めの購入をおすすめする。

見た目は蕎麦屋。しかしてその実態は……


秋葉原 かむげん「ローストビーフ飯」500円、「海老アヒージョめし」470円(共に税込)

バエ度   ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆

(写真・文=よしよし)

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