第11回

松田聖子 Legend ~一日駅長の聖子ちゃん~

2019.07.05

画像提供:瑠衣羽香

 松田聖子2枚目のシングル「青い珊瑚礁」が、発売されたのは、1980年7月1日。発売された途端に大ヒットして、ファンクラブの入会希望者が殺到した。当時の所属事務所サンミュージックプロダクションが、嬉しい悲鳴を上げたのは先のコラムで書いたけれど、ファンのためのイベントも目白押しでした。

 7月27日、京王線の新宿駅にて聖子ちゃんが一日駅長になり切符を切ったり、駅構内を回って雑誌や新聞のフォトセッションをこなしました。その後、12:50発の京王線臨時電車「さわやか聖子号」に乗りこみました。選ばれた1000名のファンクラブ会員さん全員と車内で握手をし、よみうりランドへ向かったのです。

 到着後に、聖子ちゃんと一緒によみうりランド敷地内の秘密の楽屋で、ステージで着る衣装や靴やアクセサリーのチェックをして遅めの昼食をとり、ヘアメイクなどの準備に入りました。ヘアメイクは聖子ちゃん自身が、器用にこなしていました。15:00からよみうりランド グリーンステージにて、さわやかコンサートが開催されました。セットリストは青い珊瑚礁、裸足の季節、気まぐれヴィーナス、Miss Kiss(事務所の先輩、桜田淳子さんの曲) 、オリジナルファーストアルバム「SQUALL」から6曲(アンコール含む)でした。

 白いミニのテニスウェアスタイルの聖子ちゃんが、野外ステージから客席の約8000名のファンの方に向けてサインボールを打ち客席は大興奮でした。この日、お披露目した聖子ちゃん自身がお気に入りの白いミニのテニスウェアは、後日コンサートプログラム用にも撮影されました。当時忙しかったために、マルベル堂さんのプロマイドにもその時に撮影されたテニスウェア含む複数ポーズが使われています。その時の撮影秘話は、次回以降のコラムにてお伝えしますね。
(文=瑠衣羽香)

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