『月がきれい』10話 仲違いから仲直りで激しいキス! 感情の高低差で耳キーンてなるわ
編集部
2017.06.16
■感情の高低差で耳キーンとするわ
『月がきれい』は、2人のすれ違いと劇的な仲直りを1話の中で収めてみせた。千葉の高校のパンフなど、そのための伏線が巧妙に張られていたのも見逃せない。
何話にもわたって2人の感情がもつれる展開があってもおかしくなかったが、それだとストレスフル過ぎるという判断があったのだろうと予測する。作品を「心地良い」ラインにチューニングしておくのが昨今のトレンドなのだ。また、1話に収めることによって(視聴者、登場人物ともども)感情の高低差が激しくなるという効用もある。感情の高低差で耳キーンとするわ(フットボールアワー後藤風)。
クライマックスで流れるBGMはEvery Little Thing の「fragile」。「いつもそう 単純でクダラナイことがきっかけで傷つけてしまうよね 途切れてく会話 虚しいよ」という歌い出しが今回のエピソードそのままだった。BGMのないパートが多い分、挿入歌の印象がとても強くなる。音量もかなり大きめだった。
(文/大山くまお)